【本当は怖い】ふるさと納税のデメリットとは

ふるさと納税のデメリット

ふるさと納税は、応援したい市町村を選んで寄付をすると、税金が安くなって高額な返礼品をもらえる制度です。ふるさと納税を未経験の人はメリットしかないと思うかもしれませんが、実際に寄付をしてみるとデメリットがあることに気がつきます。この記事では、個人的に感じるふるさと納税のデメリットを紹介しています。デメリットについても理解した上で、ふるさと納税を最大限に楽しむことを目的にしています。

目次

手続きが分かりにくく、間違えると損をする

ふるさと納税の手続き

ふるさと納税は一度経験してしまえば難しくはありませんが、初めての人にとっては戸惑うポイントが多くあります。

まず、ふるさと納税にはいくらまでの寄付なら2千円の自己負担で寄付できるかという「限度額」という概念があり、自分の限度額を調べるときに多くの人が悩みます。また、ふるさと納税では確定申告をしないと税金の控除を受けられません。確定申告が不要となる「ワンストップ特例申請」という制度も存在しますが、ワンストップ特例申請に関は利用できる条件や手続きの方法が厳しく決まっていて、それを理解しなければいけません。

他にもふるさと納税をする際には注意すべきことが多くあり、それを間違えると税金の控除を受けられなかったり、返礼品を受け取れなかったりします。そのため、ふるさと納税の仕組みや手続きを正しく理解して、たとえ面倒な手続きであっても行う必要があることがデメリットです。

ふるさと納税の手続きで間違えやすいポイントは、以下の記事に詳しく書いています。

ハズレの返礼品をもらう可能性がある

ふるさと納税のハズレの返礼品

ふるさと納税と通販は似ているようで違う

ふるさと納税はネット通販に似ています。ふるさと納税のサイトから欲しい返礼品を選び、クレジットカードなどで決済を行うと、返礼品が自宅まで届きます。しかし、出店しているお店には異なる部分があります。

ネット通販を始める場合、ショップの開設費用や宣伝費用、人件費など結構な金額のコストが発生します。そのため、ネット通販を始めるお店というのは、このようなコストを将来発生する売り上げで回収できると考えているわけです。それだけ商品には自信があったり、実店舗で多く売れているといった実績がないと、基本的にはネット通販を始めないでしょう。

一方でふるさと納税では、返礼品の出店者がショップの開設費用や宣伝費用を負担しません。ショップは「ふるさとチョイス」や「楽天ふるさと納税」といった大手ふるさと納税のサイトが存在しますし、宣伝はホームページやSNS、GoogleやYahooの広告などを使って自治体が行ってくれます。出店者としては、自社の商品に自信や実績がなくても、自治体の許可を得れば返礼品として出品できてしまいます。

また、ふるさと納税に出品をするのは、ネット通販に慣れていない地方の個人商店のケースもあり、返礼品の発送手続きなどを間違えてトラブルになる可能性もあります。

ふるさと納税の返礼品選びの失敗

もちろん、素晴らしい返礼品は数多くありますが、上記で説明したふるさと納税と通販のお店の違いなどが関係して、返礼品の中にはハズレのものもあります。ハズレの返礼品ばかりを選んでしまえば、限度額以内に寄付をしても損をすることがあり、それがデメリットになります。

例えば、限度額が2万円の場合、返礼品の還元率を3割と仮定すると、2千円の自己負担で6千円のお礼の品をもらうことになります。このとき、もらった返礼品が腐っていたり、まずかったりして千円分の価値しかないとすれば、ふるさと納税をしない方が金銭的に得ですし、手続きの時間も無駄です。

ふるさと納税の返礼品では、以下のようなハズレが少なくありません。

・牛肉や豚肉などのお肉
量は多くても脂身が多くてまずい、固くてスーパーの方が美味しい

・カニやエビなどの魚介類
写真よりも実物が小さい、殻ばかりで食べるところが少ない

・いちごやみかんなどのフルーツ
痛んでいる、食べごろを過ぎている、酸っぱい

・観葉植物
枯れている、虫に食われている

ハズレの返礼品を選ばないためには、商品の説明をよく読んで、口コミやレビューを細かくチェックすることが大切です。ただし、口コミは人それぞれの意見なので、自分にも当てはまるとは限りません。

そのため、ふるさと納税の初心者の方は、高級品や定期便といった寄付金額が高い返礼品を選ぶのは避けて、1万円から1万5千円くらいの返礼品を選ぶと、ハズレの返礼品を選んでしまったときのリスクが減ります。

また、フルーツなどの賞味期限が短く、食べごろの時期が限られている返礼品よりは、肉や魚介類といった冷凍で長い期間美味しく食べられるものがおすすめです。フルーツが好きな場合には、ジュースなどの加工食品が良いと思います。

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返礼品探しに時間がかかる

ふるさと納税の返礼品探し

膨大な数の返礼品

ふるさと納税では、日本全国のほとんどの市町村が返礼品を出品しています。しかも、5千円、1万円、2万円、5万円といったように、寄付金額ごとに様々な返礼品を用意しているので、全体の返礼品の数は膨大になります。しかも、自治体は返礼品の選択肢を増やして寄付金を集めようと、日々新しい返礼品を開発しています。

どうせ寄付をするなら後悔したくないと、返礼品の説明文や口コミをじっくりと呼んでいれば、返礼品を探すだけで相当な時間がかかることが、ふるさと納税のデメリットです。

ふるさと納税のサイトはどこを使うのが得か

さらに、ふるさと納税で寄付をできるサイトは複数あるため、どのサイトを使うか決めることにも時間がかかります。以下に代表的なふるさと納税のサイトを掲載しています。他にもふるさと納税のサイトはありますが、個人的におすすめする人気のサイトだけを厳選しています。

・ふるさとチョイス
掲載されている自治体や返礼品の数が非常に多いサイトです。検索機能が充実しており、使い勝手も良いです。ただし、他のサイトと違ってポイントなどはありません。

・さとふる
こちらもふるさとチョイスと同じく大手のサイトです。ふるさと納税のサイトとしては認知度が高く、利用者はかなり多いです。

・楽天ふるさと納税
ふるさとチョイスやさとふるではアカウントを新たに作る必要がありますが、楽天ふるさと納税は楽天が運営しているので、楽天のアカウントがあれば非常に簡単に寄付ができます。また、寄付金額に応じて楽天のポイントが付与されるメリットがあります。

・ふるなび
寄付をするとAmazonギフト券がもらえるというかなり攻めているサイトです。他のサイトと違って家電の返礼品も多く扱っており、とにかくお得に返礼品探しをしたい人に人気です。

ここで紹介したサイトはそれぞれにメリットとデメリットがあります。楽天ポイントやAmazonギフト券がいらない人は、返礼品が充実している「ふるさとチョイス」か「さとふる」がおすすめです。楽天アカウントを既に持っている人は、楽天ふるさと納税が使いやすくて便利です。電化製品の返礼品を欲しい人は「楽天ふるさと納税」か「ふるなび」に限定されますが、「ふるなび」の方が家電の数は多いです。

限度額が多い人は、いくつか組み合わせて使うのがおすすめです。例えば、まずはポイントをもらえる楽天ふるさと納税で欲しい返礼品を探して、見つからなければ次はふるさとチョイスで探すという感じです。複数のサイトで寄付を行っても、問題なく税金の控除は受けられます。ある市町村は楽天とさとふる、別のある市町村はふるさとチョイスとさとふるといったように、自治体によって返礼品を登録しているサイトが異なるので、様々なサイトを見比べると欲しい返礼品が見つかる可能性が高まります。

ふるさと納税の詐欺サイトがある

ふるさと納税の詐欺サイト

年末近くになってふるさと納税を始める人が増えてくると、ふるさと納税の詐欺サイトが登場することがあります。詐欺サイトであることを知らずに寄付してしまうと、クレジットカードや個人情報が盗まれたり、寄付をしても税金の控除を受けられなかったり、返礼品がもらえなかったりと、様々な問題が発生します。

割引クーポンや非常に高い還元率の返礼品を提供しているサイトは詐欺の可能性があります。この記事で紹介したふるさとチョイス、さとふる、楽天ふるさと納税、ふるなびは大手のふるさと納税のサイトです。これらは利用者が多くて安心できるので、この中から好きなサイトを選べば良いと思います。

終わりに

この記事では、ふるさと納税のデメリットについて紹介しました。ふるさと納税は、手続きを理解したり、返礼品を探したりと、初めての人にとっては慣れるまで時間がかかります。デメリットだけを紹介しましたが、ふるさと納税にはそれを上回るメリットがあります。デメリットを理解した上で、ふるさと納税を楽しんでください。

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