山口県の人気観光スポットである秋芳洞や秋吉台を公共交通機関を使って旅行しました。この記事では、私が撮影した写真と共に、アクセス方法や所要時間などを詳しく紹介しています。
山口県の旅行日程
今回は、山口県の中央部から東部にかけて1泊2日の旅行に行きました。秋芳洞や錦帯橋などの美しい自然や建造物、それに湯田温泉を堪能して旅館に宿泊する少し大人な旅行です。
1日目
・秋芳洞、秋吉台を観光
・湯田温泉のある「ユウベルホテル松政」に宿泊
2日目
・瑠璃光寺を観光
・半月庵の御食事処「いをり」で岩国寿司を食べる
・錦帯橋、岩国城などを観光
この記事では1日目について紹介しており、2日目の内容は以下の記事に記載しています。
秋芳洞とは
秋芳洞(あきよしどう)は、山口県美祢市(みねし)にある日本で最大規模の鍾乳洞です。全長は約1キロにもなり、長い年月が作り上げた不思議な鍾乳石の数々を見学できます。
3月~11月:8時30分~17時30分、12月~2月:8時30分~16時30分
年中無休
高校生以上の大人:1200円、中学生:950円、小学生:600円
秋芳洞の行き方
新山口駅から秋芳洞に行く場合
秋芳洞の最寄り駅はJR「新山口」駅です。新山口駅は新幹線がとまるので、例えば大阪からは約2時間、博多からは約35分で来ることができます。
新山口駅で電車を降りたら、まずはバスターミナルに向かいます。バスターミナルは行き先に応じて乗り場が分かれており、秋芳洞へ向かうバスは「2番」乗り場です。そこから秋芳洞行きの防長バスに乗車して、終点の秋芳洞バス停までは約40分です。
間違ったバスに乗ると大変なので、不安な方はバスに乗る際に運転手に秋芳洞に行くか確認してください。また、バスの本数は1時間に1本程度と少ないため、事前に防長バスのHPでバスの時刻を調べておくと安心です。
新山口駅のバスターミナルには待合室があります。バスが来るまでは、待合室の券売機でバスの切符を買ったり、椅子に座って休憩をしながら待ちます。
湯田温泉から秋芳洞に行く場合
秋芳洞の近くには山口県を代表する温泉「湯田温泉」があります。そのため、秋芳洞を観光する際は、湯田温泉の旅館やホテルがおすすめです。
湯田温泉の最寄り駅は「湯田温泉」駅ですが、湯田温泉駅前のバス停からは山口駅や萩方面のバスしかありません。湯田温泉駅から徒歩で10分ほど行くと、湯田温泉の温泉街があって旅館やホテルが立ち並びます。温泉街には「湯田温泉通」バス停や「下湯田」バス停があり、そこから秋芳洞までのバスが出ています。
湯田温泉通バス停から秋吉行きの中国JRバスに乗車して、秋芳洞バス停までは約44分です。バスの本数はかなり少ないので必ず事前に調べて行きましょう。また、湯田温泉通バス停には秋芳洞まで行かないバスも止まるので、バスに乗る際は秋吉行きのバスであることを確認してください。不安な方は運転手に秋芳洞に行くか聞くと安心です。
秋芳洞バス停から秋芳洞までの行き方
私は新山口駅からバスに乗りましたが、外の景色を見ながらバスに乗っていると、意外と早く時間が過ぎました。上の写真が秋芳洞のバス停で、帰りは「2番」乗り場から山口方面のバスに乗ります。
秋芳洞バス停から秋芳洞の案内所までは徒歩で約6分です。お土産を売っているお店がいくつかありましたが、平日ということで閑散としていました。
こちらが秋芳洞の案内所です。ここで秋芳洞のチケットを購入します。
受付をした後は、杉の木が茂る道を数分進むと、ようやく秋芳洞に到着します。
秋芳洞の様子
こちらが秋芳洞の入り口です。先の見えない暗い洞窟へと橋がつながり、ワクワクしてきます。
秋芳洞の中は遊歩道が整備されていますが、暗いので足元に注意が必要です。また、洞窟の中にはトイレがないので、先ほどの秋芳洞の案内所で済ませておきましょう。
秋芳洞の中には様々な形の鍾乳石が発達しています。見所となる鍾乳石には名前が付けられています。
名前が付いている鍾乳石には音声ガイダンスが設置されています。ボタンを押すと数分の説明が流れます。日本語以外には、英語や中国語などにも対応しています。私が行ったときは海外のツアー客も来ていました。
上の写真は、田んぼの形に似ている「百枚皿」と呼ばれる鍾乳石です。なぜこのような形になるのか詳しくは分かっていないそうで、神秘的な雰囲気があります。
富士山をイメージさせる「洞内富士」は、洞内最大の石筍(せきじゅん)です。石筍は、天井から流れ出る水滴に含まれる石灰分が床の上に堆積したものです。ここまで大きな石筍は珍しいです。
多くの観光客が立ち止まって眺めていたのが「黄金柱」です。幅は4メートル、高さは15メートルにもなります。天井から流れ出た地下水が、何万年もの年月をかけて巨大な柱を作ったそうです。
この記事ではあえて紹介していない鍾乳石もあるので、残りは実際に見て楽しんでください。上の写真は「巌窟王」です。
こちらは「くらげの滝のぼり」です。
そして、秋芳洞のゴール地点にあるのが「三億年トンネル」です。約180メートル続くこの不思議なトンネルを抜けると、秋芳洞の「黒谷口」に出ます。秋芳洞の入り口から黒谷口までは、片道で約20分~30分です。立ち止まって撮影などすればもう少し時間がかかるかもしれません。
黒谷口から秋芳洞の入り口まで戻る方法は3通りあります。
1、バスかタクシーを使う
2、徒歩で来た道を戻る
3、徒歩で外の山道を戻る
バスは土日祝日や夏季期間のみ運行です。バスの所要時間は約10分で、運賃は330円。運行本数は少なく、1時間に1本くらいです。タクシーの場合は料金が約1000円です。
私は三億年トンネルの手前で折り返して来た道を戻りました。バスやタクシーの場合、約180メートルの三億年トンネルを歩かなくてはいけませんし、料金もかかります。来た道を戻れば待ち時間はなく、もう一度洞窟の内部を楽しむこともできます。
秋吉台とは
秋吉台(あきよしだい)は、日本最大のカルスト台地です。カルスト台地とは、石灰岩などの水に溶解しやすい岩石で構成された大地が、雨水などによって侵食されてできた地形です。無数に点在するゴツゴツした白い石灰岩柱が特徴です。春や夏の季節は美しい緑が一面に広がり、秋から冬にかけては冬枯れとススキの景色が広がります。
秋吉台の行き方
秋吉台は、秋芳洞の中間にあるエレベーターから行くことができます。
エレベーターで地上に行きます。地上には事務所があり、そこのスタッフに秋芳洞のチケットを見せると再び秋芳洞に戻ることができます。
地上に出ると、すぐ近くに秋吉台へと向かう看板が見つかります。そこから道に沿って10分ほど歩くと秋吉台に到着します。
秋吉台の様子
まず、秋吉台の入り口付近には売店やカフェがあります。私が行ったときは、多くの観光客が売店でソフトクリームを食べていました。また、左上の丸い建物が秋吉台の展望台です。
展望台からは秋吉台が一望できて、双眼鏡が設置されています。
展望台からの景色を楽しむだけでも良いですが、時間がある人は秋吉台の大地を歩くこともできます。
今回は、秋吉台を少し歩いてみました。歩行者からの目線では上の写真のような景色が広がります。ゴツゴツした岩は近くで見ると大きいです。
しばらく歩いていると、若竹山に到着しました。
ちょっとしたベンチがあって、近くにはトイレもありました。
若竹山からの絶景を楽しんだ後は、来た道を通って秋芳洞へ戻りました。所要時間としては、秋吉台を散策しないで展望台からの景色を楽しむだけなら、エレベーターから秋吉台までの往復の移動時間を入れて30分くらいでしょうか。私のように秋吉台を散策するなら、その分だけ時間がかかります。
今回の私のコースを整理すると、秋芳洞に入って途中からエレベーターで秋吉台へ向かい、秋吉台を少しだけ散策します。その後は再び秋芳洞に戻り、三億年トンネルの手前で折り返して秋芳洞のスタート地点に戻るというものでした。
秋芳洞、秋吉台の所要時間はそれぞれ1時間くらいで、全体では2時間ほどでした。
ユウベルホテル松政で湯田温泉を満喫
今回の山口旅行の宿泊先は、口コミの評価が良さそうな「湯田温泉 ユウベルホテル松政」にしました。
ユウベルホテル松政では、湯田温泉(ゆだおんせん)の源泉を100%かけ流しで利用しています。湯田温泉は山口県を代表する温泉の一つで、秋芳洞と秋吉台の観光の疲れを癒すにはぴったりです。また、ユウベルホテル松政の近くには瑠璃光寺という観光名所があることも選んだ理由の一つです。
旅館に向かうには、秋芳洞バス停から山口駅方面の中国JRバスに乗ります。乗車時間は約50分で、「湯田温泉通」バス停で下車すると目の前が旅館になります。
今回泊まったのは和室です。十分過ぎるほど広くて開放感があります。
ベッドはオリジナルデザインの和ベッドが2つありました。
部屋には24時間利用できる源泉かけ流しの天然石風呂が付いていたので、何度も入浴しました。しかも温泉はテレビ付きだったので、入浴中は退屈しませんでした。
夕食は山口県の名物であるふぐの会席料理でした。どれも美味しくて、接客も素敵でした。
刺身の盛り合わせ
海老芋饅頭
ローストビーフとクエの焼き魚
とらふぐちり
ふぐのから揚げ
釜飯。ここで紹介した料理は一部で、実際にはもっとたくさんありました。
朝食は和食か洋食を選べて、私は洋食を食べました。
その他のユウベルホテル松政の詳細は、下記の宿泊サイトをご確認ください。
終わりに
この記事では、秋芳洞、秋吉台、湯田温泉の旅館について紹介してきました。移動時間が長いのが難点ですが、秋芳洞と秋吉台という全く異なる景色を一度に楽しめます。なお、この記事は1日目の内容なので2日目については「芸術的な巨大アーチに感動、日本の三名橋に数えられる錦帯橋へ旅行」をお読みください。