芸術的な巨大アーチに感動、日本の三名橋に数えられる錦帯橋へ旅行

錦帯橋

世界的にも珍しい木造のアーチ橋である錦帯橋は山口県の観光名所です。今回は錦帯橋やその周辺にある岩国城などに行ってきたので、たくさんの写真と共に魅力を紹介していきます。

目次

山口県の旅行日程

今回は、山口県の中央部から東部にかけて1泊2日の旅行に行きました。秋芳洞や錦帯橋などの美しい自然や建造物、それに湯田温泉を堪能して旅館に宿泊する少し大人な旅行です。

1日目
・秋芳洞、秋吉台を観光
・湯田温泉のある「ユウベルホテル松政」に宿泊

2日目
・瑠璃光寺を観光
・半月庵の御食事処「いをり」で岩国寿司を食べる
・錦帯橋、岩国城などを観光

この記事では2日目について紹介しており、1日目の内容は以下の記事に記載しています。

瑠璃光寺とは

瑠璃光寺

瑠璃光寺(るりこうじ)は、1471年に創建された山口県の山口市にある曹洞宗の寺院です。大内文化の最高傑作といわれる五重塔は国宝に指定され、日本三名塔の一つに数えられています。

瑠璃光寺の行き方

最寄り駅の山口駅から山口市コミュニティバスで約13分です。大内ルートの「香山公園」行きのバスに乗車し、「香山公園五重塔前」バス停で下車すると目の前が瑠璃光寺です。バスの運賃は200円です。

新幹線などで新山口駅から行く場合は、新山口駅のバスターミナル4番乗り場から防長バスに乗車して「県庁前」バス停で下車、そこから徒歩で約10分です。バスの運賃は660円で、乗車時間は約30分です。

今回の山口旅行で宿泊した「湯田温泉 ユウベルホテル松政」からは瑠璃光寺に簡単に行けます。旅館の目の前にある「湯田温泉通」バス停から中国JRバスに乗車して「県庁前」バス停で下車、そこから徒歩で約10分です。バスの運賃は220円で、乗車時間は約9分です。

瑠璃光寺の様子

旅館をチェックアウトしてからバスに乗って瑠璃光寺に行きます。

香山公園

瑠璃光寺の境内は、日本の歴史公園100選に選定されている「香山公園(こうざんこうえん)」として整備されています。

瑠璃光寺五重塔

香山公園に入って右手側には国宝の瑠璃光寺五重塔があります。五重塔は応仁の乱で戦死した武将「大内義弘」を弔うために建立されました。周囲には池や草花があり、写真撮影に最適な優れた景観を生み出しています。

瑠璃光寺五重塔

高さは31.2メートル、屋根は檜皮葺(ひわだぶき:檜の樹皮を重ねて屋根を葺くこと)で、大内文化の最高傑作といわれています。世界遺産に選定されている京都の醍醐寺、奈良の法隆寺と共に、日本三名塔の一つに数えられています。

瑠璃光寺の本堂

香山公園に入って直進すれば瑠璃光寺の本堂に到着します。

瑠璃光寺の水掛け地蔵

本堂の手前には、がんやボケ封じの水掛け地蔵があります。

瑠璃光寺の大念珠

こちらは「大念珠」です。心を落ち着かせてお祈りしながら8個の数珠(じゅず)を落とすと、煩悩が取り除かれて幸せになれます。

瑠璃光寺の大念珠

8個より多い数を落とすと邪念になるので、ちょうど8個になるように慎重に落としていきます。

今回は、五重塔を見て参拝するだけだったので、所要時間は30分くらいでした。とても綺麗に整備されているお寺で、心が休まる空間です。平日の朝ということで空いていました。

山口県立山口博物館

帰りはバスを使わずに徒歩で山口駅に行きました。瑠璃光寺の近くには、山口県政資料館、山口県立山口博物館、山口県立美術館、山口サビエル記念聖堂、亀山公園などの観光スポットが密集しています。時間がある人は、瑠璃光寺の後に気になるスポットを巡りながら、徒歩で山口駅に向かうのもおすすめです。瑠璃光寺から山口駅までは徒歩で約30分です。

錦帯橋とは

錦帯橋

錦帯橋(きんたいきょう)は、山口県岩国市の錦川にかけられた木造の橋です。5つの巨大なアーチは美しく、東京の日本橋、長崎の眼鏡橋と共に、日本の三名橋に数えられています。

基本情報

営業時間

8時00分~17時00分

料金

大人:300円、小学生:150円

※最新の情報は公式HPをご確認ください。

錦帯橋の行き方

錦帯橋の最寄り駅は新岩国駅です。新岩国駅から岩国駅行きの「いわくにバス」に乗って約13分で錦帯橋に到着します。バスの時刻や運賃などは「いわくにバスのHP」で調べられます。

いわくにバスは、新岩国駅-錦帯橋-岩国駅と巡る上りの路線と、その逆で岩国駅-錦帯橋-新岩国駅と巡る下りの路線があります。岩国駅から錦帯橋までは約15分から20分で新岩国駅から行く場合とあまり変わらないので、旅行の工程に都合の良い駅を利用してください。

今回の旅行では、まずは山口駅から新山口駅に電車で戻り、そこから新幹線で新岩国駅に行きました。新山口駅から新岩国駅までは新幹線で約30分です。電車を降りたら、いわくにバスに乗って錦帯橋へ向かいます。

昼食は半月庵で岩国寿司

半月庵「いをり」の岩国寿司

錦帯橋に行ったらぜひ食べたいものが岩国寿司です。岩国市の郷土料理で、様々な具材が入った押し寿司です。錦帯橋のバス停から徒歩で3分ほどの場所に「半月庵」という旅館があり、半月庵の食事処「いをり」で岩国寿司を食べられます。

半月庵「いをり」の岩国寿司と郷土料理「大平」

お昼時を過ぎた頃にお店に行ったので、予約なしの一人でしたがすぐに席に案内されました。大きめの野菜がたくさん入った郷土料理「大平」と岩国寿司がセットになったメニューを注文しました。どちらも優しい味付けで美味しいです。半月庵は料亭ということで接客も良くて、帰りはわざわざ見送っていただきました。

錦帯橋の様子

錦帯橋の外観

錦帯橋は世界的に見ても珍しい木造のアーチ橋です。最初の錦帯橋は1673年に岩国第三代藩主の吉川広嘉によって建造されました。その後、1950年の台風によって流出してから1953年に木造の錦帯橋として再建されています。綺麗な円形のカーブ、背景の豊かな自然、橋が川に映るリフレクションと写真映えしそうな要素がそろっています。

錦帯橋の橋の上

橋の入り口でチケットを購入して早速歩き始めます。橋の上は階段になっているので、何の問題もなく歩けます。

錦帯橋の裏側

時間がある人は河原に降りてみてください。下から見る錦帯橋は迫力があり、精緻な技術を感じさせる橋の裏側の構造を見ることができます。

日本一ソフトクリームむさし

橋の上からの景色を眺めながら歩いていると、あっという間に橋の先まで到着しました。錦帯橋を降りた先には、驚くほど多くの種類のソフトクリームを扱うことで有名な「むさし」というお店があります。

吉香公園

そこから少し先に進むと「吉香公園(きっこうこうえん)」があります。

香川家長屋門

吉香公園は桜の名所として知られる美しい公園で、山口県の有形文化財に指定されている香川家長屋門、後述する岩国城や岩国シロヘビの館などが園内にあります。

ウミウの展示

錦帯橋のかかる錦川は鵜飼(うかい)の舞台でもあり、ウミウの展示もありました。

岩国城

岩国城ロープウェイ

吉香公園の敷地内にあるロープウェイに乗ると岩国城に行くことができます。ロープウェイの大人の料金は往復550円で、岩国城の中に入る場合には別途260円の入館料がかかります。私は錦帯橋を渡る際に、錦帯橋、ロープウェイ、岩国城の入館料が全てセットになった割引券を買いました。

岩国城のロープウェイは9時から17時の間を15分おきに運行しています。山頂までの所要時間は約3分、音声ガイダンスを聞きながら外の景色を眺めます。

岩国城へ続く山道

ロープウェイを降りたらすぐに岩国城があるわけではなく、そこから山道を10分ほど歩きます。

岩国城の天守閣

岩国城は1608年に初代岩国藩主の吉川広家が築城しました。その後、幕府の一国一城令によって取り壊しになり、現在は天守閣が復元されています。岩国城の中には、刀や錦帯橋の模型など少しだけ展示があります。

岩国城天守閣からの眺望

個人的には岩国城の展示にはあまり魅力を感じませんでしたが、岩国城からの眺望は最高でした。

岩国城天守閣からの見る錦帯橋

錦帯橋も遠くに小さく見えます。

岩国シロヘビの館

岩国シロヘビの館

ロープウェイに乗って地上に戻ってきたら、岩国シロヘビの館に行きました。

岩国シロヘビの館の展示

岩国市にはシロヘビが多く生息しています。岩国シロヘビの館では、動画や展示、ゲームなどによってシロヘビについて学ぶことができます。

岩国シロヘビの館シロヘビの生体展示

一番の見所は、シロヘビの生体展示です。小さくてずっと見ていると可愛く感じます。

岩国シロヘビの館シロヘビの生体展示

館内はそんなに広くはなく、所要時間は30分くらいです。私は平日に行ったので貸し切り状態で、スタッフの方が色々と説明してくれました。

終わりに

今回は1泊2日で山口県を旅行しました。秋芳洞、秋吉台、湯田温泉、フグ料理、瑠璃光寺、岩国寿司、錦帯橋、岩国城、シロヘビなど、様々な観光スポットを巡り、地元の料理を味わいました。ジャンルとしては、自然、温泉、寺院、橋、お城というように幅広く楽しめて、とても充実した旅行になりました。なお、この記事は2日目の内容なので1日目については「秋芳洞と秋吉台で大自然を満喫し、湯田温泉で疲れを癒す山口旅行」をお読みください。

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