香川県の高松駅から徒歩数分の距離にある高松城跡は、日本三大水城に数えられる珍しいお城です。駅前の高層ビルで食事や買い物を楽しんだ後は、是非とも足を運んでほしい観光地です。今回は高松城跡を紹介していきます。
高松城跡の概要
高松城とは香川県高松市にあるお城です。1587年に讃岐を支配していた生駒親正によって築城され、現在は高松市立玉藻公園として一般開放されています。普通のお城は川の水を堀に流し込むところ、高松城の場合は瀬戸内海の海水を引き込んでいるため、日本三大水城に数えられています。他の二つは大分県の中津城と愛媛県の今治城です。
なし(年末のみ)
午前5時30分~午後19時(季節により多少変動する)
大人は200円、15歳以下の子供は100円
高松駅 ⇒ ( 5分 ) ⇒ 高松城跡
※駅を出たら徒歩ですぐです。自家用車で行く場合には、東門に無料の専用駐車場があります。
高松城跡の様子
高松駅を出発して高松城を目指します。平日に行ったので駅の周囲はサラリーマンらしき人たちで混雑しています。駅から数分歩き、あっという間に西側の入り口に到着です。
一番の見所は、やはり天守閣跡でしょう。昔は四国最大の規模を誇っていた天守閣ですが、老朽化を理由に取り壊されました。それから8年近い修復工事を行うことで、現在は天守台の石垣が復元されています。
「鞘橋(さやばし)」と呼ばれる二の丸と本丸を結ぶ唯一の橋です。当時はこの橋を落とすことによって本丸への侵入を防ぐ役割がありました。
鞘橋を渡って天守台に到着しました。石垣は手で触れるほど近い距離から眺めることができます。
天守台からの景色は玉藻公園で随一の絶景です。下の方には来るときに通ってきた鞘橋が見えます。また、前方には四国地方で最も高いビルである「高松シンボルタワー」も見えます。
高松シンボルタワーは駅のすぐ近くに位置しており、レストランやお土産ショップなどがあります。気になる人は行ってみてください。
海から堀に流れる水の量を調節する水門です。
「玉藻丸」と呼ばれる和船の乗船体験ができます。上の写真の場所からスタートして、約30分かけて船頭が内堀を案内してくれます。
料金は大人が500円、中学生以下の子供は300円です。水門の近くにある乗船券売り場で当日にチケットを購入できます。
江戸時代に藩主の住居として使われた「披雲閣(ひうんかく)」です。現在は有料で部屋が貸し出されており、会議や茶会などのイベントで利用されています。
披雲閣の周囲には日本庭園があります。
こちらは「月見櫓(つきみやぐら)」です。海と城内を出入りする船を監視する役目がありました。
もう一つある櫓が「艮櫓(うしとらやぐら)」です。
珍しかったのは、城内に何箇所か松ぼっくりの収集ボックスが置いてあることです。冬になると来場者のボランティアで集められた松ぼっくりでツリーを作り、天守閣と同じ高さにすることを目標にしています。
所要時間
コンパクトなお城なので、乗船体験をしなければ約1時間で全体を見られると思います。
混雑具合
平日に行ったところ非常に空いており、数組の観光客しかいませんでした。
感想
今回は、香川県の高松城跡に行ってきました。天守台からの眺望や披雲閣の日本庭園、二つの櫓など、見所はいくつかありますが、お城の目玉となる天守閣がないのは寂しいです。これまで全国各地のお城を訪れてきましたが、その中では比較的小さい面積なので、旅行中にちょっと暇になったときにでもささっと立ち寄れる観光地です。入場料が安く、最寄駅からのアクセスも抜群に良いので、その気軽に訪問できる感じが魅力だと感じました。香川県の旅行でここにしか来ないのであれば物足りなくて後悔してしまう可能性があるので、駅前での食事や栗林公園の観光などとセットで計画すると良いでしょう。高松城跡は実は桜の名所なので、訪問するタイミングとしては春がおすすめです。