一生の思い出に、ハウステンボスの世界最大のイルミネーションを見に行きました

ドムトールンの展望台から見たアートガーデン

長崎県にあるハウステンボスは、イルミネーションが素晴らしいことで有名です。世界最大規模となる1300万球のライトを使用した豪華で迫力のある演出は、全国イルミネーションランキングで4年連続の第1位を獲得しているほどです。今回は、ハウステンボスへ旅行をしてきました。

目次

ハウステンボスの概要

ハウステンボスとは、長崎県佐世保市ハウステンボス町にある日本一広いテーマパークです。広大な敷地の中には一日で全て回りきらないほど様々な施設があり、花、光、ゲーム、音楽とショー、健康と美、ロボットという6つをテーマにして園内が構成されています。子供からお年寄りの方まで全ての年代の人が楽しめるように作られており、チューリップやバラといった花を見たい人、VRを使用した最新ゲームで遊びたい子供、ハウステンボス歌劇団による本格的な演劇を見たい人など、楽しみ方は無数に存在します。

秋から春にかけての夜間には、「光の王国」というイルミネーションが行われます。世界最大となる1300万球のライトが点灯し、豪華で迫力のある演出が見物になっています。全国のイルミネーションランキングでは、4年連続で第1位を獲得するほどの人気ぶりです。開催期間は、2016年10月29日~2017年5月7日です。営業時間は日によって異なり、基本的には平日が10時~22時、休日が9時~22時になっています。正確な時間は公式ホームページをご覧ください。

ハウステンボスへの交通アクセス
長崎空港からはハウステンボスまで直行バスがあります。運行時間は56分で、片道運賃は1250円です。電車で行く場合には、JR「ハウステンボス」駅が最寄駅になります。長崎駅からハウステンボス駅までは約1時間30分、博多駅からは約1時間40分です。

イルミネーションのチケット

料金は目的に応じて複数の種類が用意されています。「昼間から入場するか」と「アトラクションが乗り放題になるか」という組み合わせによって、主に4種類の料金体系があります。昼間からアトラクションが乗り放題になる「1DAYパスポート」は6700円、16時以降の夜間のみ乗り放題になる「冬のイルミパスポート」は5100円です。そして、昼間から入場のみ可能でアトラクションは乗り放題ではない「散策チケット」は4200円、17時以降に入場可能で乗り放題ではない「冬ナイト入場チケット」は3800円になります。

昼間から行くのであれば、基本的には「1DAYパスポート」になるでしょう。パスポートがなければ大部分のアトラクションや施設は利用できないため、「散策チケット」では暇になってしまいます。問題となるのは、夜から入園する場合において、「冬のイルミパスポート(5100円)」と「冬ナイト入場チケット(3800円)」のどちらを選ぶかです。

イルミネーションやパレード、プロジェクションマッピングなどを全て見るのに、およそ2時間〜3時間の所要時間になります。それに加えて、夕食を食べる時間が1時間、お土産を選ぶ時間を1時間に仮定すると、16時に入園すれば22時の閉園までに1時間〜2時間が余ります。そのため、時間を上手く使えば、夜遅くまで営業しているアトラクションや施設を5個以上利用できる可能性があります。

「冬のイルミパスポート」の特典として気になるものを挙げると、ドムトールンの展望台から夜景が見られて、パレスハウステンボスの「光のオーケストラ」が無料、光と噴水のショーが見られる夜のカナルクルーザーが400円、白い観覧車が600円に割引されます。これらに加えて、イルミネーションの空いた時間を使ってホラーやVRなどのアトラクションが利用できます。一方で「冬ナイト入場チケット」の場合、ドムトールンの展望台は利用できず、「光のオーケストラ」が600円、カナルクルーザーが800円、白い観覧車が700円という通常料金になります。

「冬のイルミパスポート」で「光のオーケストラ」、カナルクルーザー、白い観覧車を利用した場合、5100円+0円+400円+600円で合計は6100円です。「冬ナイト入場チケット」で同じものを利用した場合は、3800円+600円+800円+700円で合計は5900円になります。

まとめると、ホラーやVRなどのアトラクションを利用したい人や、ドムトールンの展望台に行きたい人は、必然的に「冬のイルミパスポート」になります。逆に、これらに興味がなくて、無料のイルミネーションの他に、「光のオーケストラ」、カナルクルーザー、白い観覧車だけを利用したいという人は、「冬ナイト入場チケット」の方が安くなります。

ハウステンボスのイルミネーション

今回は、長崎旅行の一環としてハウステンボスに行ってきました。昼間にアトラクションやハウステンボス歌劇団の公演を楽しんだ後に、夕方から「光の王国」が始まりました。昼間のアトラクションやグルメなどについては「ハウステンボスに行ったのでおすすめのアトラクションやグルメ、お土産を紹介」をお読みください。ここからは、イルミネーション、夜のアトラクション、プロジェクションマッピング、クリスマスマーケットの4つに分けて、「光の王国」の様子を紹介していきます。

光のアートガーデン、ブルーウェーブ

一面にブルーのライトを点灯させ、海の波を表現したエリアです。「光の滝」や「光のドラゴンロボット」など他のイルミネーションからは距離が近く、イルミネーションを見る際には中心となるスポットです。ブルーのライトだけではなく、本物の花が咲いているロマンチックな道があったり、ツリーのオブジェがあったりと、美しい演出がたくさんあります。小さい展望台もあり、高い位置から全体を眺めることが可能です。

ブルーウェーブ

光のアートガーデン

光の滝

日本一の高さとなる66メートルの光で作られた滝です。滝という名称なので青白い水の映像がずっと映るのかと思いきや、虹や木々、はたまたドラゴンの映像なんかも表示されて飽きさせません。数多くあるイルミネーションの中で最も迫力のあるスポットなので、ハートの前で記念撮影するのがおすすめです。

光の滝と光のドラゴンロボット

光の滝とハート

光のドラゴンロボット

世界最大で世界初となるドラゴンの形をしたロボットです。変幻自在に体の色を変えたり、口から本物の炎が噴き出すなど、子供が喜びそうな仕掛けが多くあります。1人あたり2000円でドラゴンの背中に搭乗体験ができますが、さすがに値段が高すぎるのでやる価値があるかは微妙なところです。

光のドラゴンロボット

光のどうぶつえん

色とりどりの電球で動物園を表現したエリアです。動物園という名前ですが、実際には陸のエリアの他に海のエリアも存在し、クラゲやクジラ、イルカなどの生物が展示してあります。花畑に住んでいるリスやクマがとても可愛くて癒されました。

光のどうぶつえん

光のどうぶつえん

海のイルミネーション

可愛いリスのイルミネーション

ドムトールン

高さが105メートルで、ハウステンボスのシンボルになっているタワーです。地上80メートルの5階からは園内の全景が一望できて、感動するような夜景が見られます。パスポートを持っていれば追加料金は不要なので、絶対に行って欲しい場所の一つです。また、レストランもたくさんありますので、ランチやディナーのときに利用してみてください。

ドムトールンの外観

ドムトールンの展望台から見たアムステルダムシティ

ドムトールンの展望台から見たアートガーデン

光のアンブレラストリート

天井にカラフルな傘を吊るし、音楽に合わせてライトが点灯する通りです。実物はそこまで感動するものではありませんが、アトラクションタウンで買い物をする際には見てみてください。

光のアンブレラストリート

レインボーフラワーガーデン

本物の花畑を虹色にライトアップさせ、その中にオランダをイメージした風車が建っています。出入り口のすぐ近くにあるフラワーロードに位置しているので、わざわざ行かなくても帰るときに見られます。

レインボーフラワーガーデン

アトラクションタウン街並みライトアップ

アトラクションタウンのおしゃれな街並みが、虹色にライトアップされます。ザラメやチョコ味など200点以上のカステラが揃い、長崎のお土産を買う際にはおすすめの「カステラの城」もここにあります。

アトラクションタウン街並みライトアップ

巨大クリスマスツリー

アムステルダムシティにある高さ17メートル以上の巨大なクリスマスツリーです。かつて見たことがないほど大きくて圧倒されます。隣にある花時計のタワーもライトアップされているので、一緒に写真を撮ってみてください。

アムステルダムシティの巨大クリスマスツリー

アトラクション

これまでは鑑賞するタイプのイルミネーションを紹介してきました。ここからは、自分で体験するアトラクション型のイルミネーションを紹介していきます。パスポートを持っていても別料金なので注意してください。

光の観覧車

昼間に見ると真っ白な観覧車ですが、夜になると7万球のLEDが点灯して色鮮やかに輝きます。パスポートを提示しても別途600円が必要になるので、私は乗りませんでした。

光の観覧車

光のバンジージャンプ

光のアートガーデンにある高さ20メートルのバンジージャンプです。光の海へ飛び込めることが魅力のようですが、怖くてそれを見る余裕はないかもしれません。私は利用しませんでしたが、意外なことに多くの人がチャレンジしていました。高さがそこまで無さそうだったので、初心者でも挑戦しやすいと思います。パスポートを持っていれば、日没前は無料、日没後は500円で利用できます。

光のバンジージャンプ

パレード

ディズニーランドほどではありませんが、ハウステンボスでも盛大なパレードが行われます。マスコットキャラクターである「光の王子キラリ」を始めとして、ロボットや恐竜などが派手な乗り物に乗って登場します。私は19時くらいにアートガーデン横の運河で鑑賞しました。平日であれば何十分も前から早くに行って場所とりをするほどではないにせよ、近くを通り過ぎるときに急いで向かうと、人混みでよく見えない可能性があります。しっかりと見たいという人は、事前にパレードが巡回するルートを確認しておき、5分から10分前くらいには場所を確保しておきましょう。

ハウステンボスのパレード

ハウステンボスのパレード

光と噴水の運河

カナルクルーザーは園内の運河をぐるぐると運航しているわけですが、全ての水面が虹色に輝いているわけではなく、暗い水面を普通に進んでいる場所もあります。私が虹色の運河を見られたのは、上の写真に写っている「光と噴水の運河」という場所で、アートガーデンとアムステルダムシティの間にあります。

プロジェクションマッピング

ハウステンボスでは、これから紹介するように4種類のプロジェクションマッピングが行われます。どれも素晴らしく、見る価値は十分にあります。個人的には、パレードよりもこちらの方が感動しました。それぞれ上映時間が決まっているので注意してください。

3Dプロジェクションマッピング太鼓の達人

太鼓の達人というゲームをやり、その映像が巨大スクリーンに映し出されます。ゲームがプレイ可能な時間は、17時30分〜21時30分くらいです。パスポートがあれば、無料でゲームに参加できます。本来は抽選のようですが、私が行った日は先着順でした。そこまで混むものではなく、空いているときを見計らって行けば、5分〜10分ほどの待ち時間で済みました。ただし、ゲームをプレイしている本人にとっては通常サイズのゲーム画面しか見られないので、巨大スクリーンは意味がありません。時間に余裕がなければ、自分でプレイをするのではなく、他人がやっている映像をちらっと見るだけでも良いと思います。

3Dプロジェクションマッピング太鼓の達人

TFMスーパーイルミネーションショー3D

スリラーシティというホラー系のアトラクションを集めたエリアで行われます。上映時間は19時30分と21時からの2回です。注意しなければいけないことは、他の時間帯にも全く同じ場所で「スリラーシティ イルミネーション」という約10分間のショーが行なわれていることです。内容は、下の画像のように音楽に合わせてライトが点滅するというド派手な演出です。てっきり、それが「TFMスーパーイルミネーションショー3D」だと思っていたのですが、今考えると私が見たのは通常のイルミネーションの方でした。私のように勘違いする人も多いと思いますので、スリラーシティではイルミネーションとプロジェクションマッピングという2種類のショーが行われることを覚えておけば、どちらか一方を見逃さずに済みます。

スリラーシティのイルミネーションショー

ホラーイルミネーション

ザ リバイバル オブ ザ ドラゴン

アムステルダムシティの花時計前で行われます。7分間のプロジェクションマッピングで、上映時間は閉園直前の21時40分だけです。名前の通りにドラゴンが炎を噴いたり、花火が映し出されたりと、目まぐるしく映像が変わっていきます。本当に飛び出しているように見えるリアルさなので、3Dというのは嘘ではありません。私は場所とりをせずに開始時間になってから向かいましたが、巨大なタワーに映し出されるので、後ろの方からでも問題なく見えました。

ザ リバイバル オブ ザ ドラゴンの時計

ザ リバイバル オブ ザ ドラゴンの炎

ザ リバイバル オブ ザ ドラゴンのドラゴン

Glimpse into the Future ~未来への時間旅行~

同じくアムステルダムシティで、21時54分から上映されます。「ザ リバイバル オブ ザ ドラゴン」が終わった後に、ほとんど全員がこちらに移動していきます。そのため、場所が分からない人はみんなの後ろをついていけば大丈夫です。昼から遊んでいる人はかなり疲れていると思いますが、最後まで見る価値はあります。

Glimpse into the Futureの機械

Glimpse into the Futureのロボット

クリスマスマーケット

お腹が空いたり、お酒を飲みたくなったらクリスマスマーケットがおすすめです。ソーセージやガーリックトーストなどの軽食を始めとして、体が温まるミネストローネやクラムチャウダーなんかもあります。ビールやワイン、カクテルなどのお酒も充実していますので利用してみてください。室内のテーブル席が多くあり、暖房もついていました。

クリスマスマーケット

モデルコース

ハウステンボスのイルミネーションは日没後の17時頃から始まります。そこから閉園時間の22時までは5時間もありますが、夕食を食べる時間などを考慮するとあまり余裕はありません。そのため、17時までの昼間に気になるアトラクションは全て利用しておいて、17時以降はイルミネーションに集中するのがおすすめです。

「光の滝」や「光のどうぶつえん」のように、いつでも見られるものは問題ありません。その一方で、以下の4点は見られる時間が決まっているため、見逃さないように注意する必要があります。

・光のパレード
「光のパレード」は、18時30分にアトラクションタウンをスタートし、そこから園内を巡回します。巡回するコースの中ではどこでも見られるのですが、おすすめはアートガーデン横にある「光と噴水の運河」という場所です。ここでは、パレードと共にハウステンボス歌劇団による運河の水上ショーが行われます。陸と運河の両方でショーが行われるということで、最も豪華なパレードが見られます。光と噴水の運河をパレードが通過するのは19時前後になると思いますが、正確な時間はスタッフに聞いてみてください。

・スリラーシティのイルミネーションショー
スリラーシティを音楽とライトで照らす1回あたり10分のショーが、18時~21時30分まで30分~1時間に一度の頻度で行われます。

・プロジェクションマッピング
プロジェクションマッピングは全部で4種類あり、その中で「TFMスーパーイルミネーションショー3D」は19時30分と21時の2回のみ、「ザ リバイバル オブ ザ ドラゴン」は21時40分の1回のみ、「Glimpse into the Future」は21時54分の1回のみです。「太鼓の達人」は17時30分から21時30分くらいまでずっとやっています。

・光のオーケストラ
園内はとても広いのですが、実はイルミネーションの大部分はアートガーデン、スリラーシティ、アトラクションタウンに集中しています。ただし、パレスハウステンボスで行われる「光のオーケストラ」というジュエルイルミネーションショーだけは、フォレストヴィラという離れた場所で行われます。上映時間は17時30分以降に15分間隔となります。

よく分からない人のために、参考としてモデルコースの一例を挙げます。17時にドムトールンのレストランで夕食を食べます。食後はエレベーターに乗って展望台に上がり、園内の夜景を眺めます。18時45分くらいまでに「光と噴水の運河」の場所に行き、パレードと水上ショーを鑑賞します。その後に21時までの約2時間で、アートガーデンとアトラクションタウンのイルミネーション、スリラーシティのイルミネーションショー、「太鼓の達人」のプロジェクションマッピング、クリスマスマーケットなどを楽しみます。最後に、スリラーシティで21時の「TFMスーパーイルミネーションショー3D」を見て、アムステルダム広場で行われる21時40分の「ザ リバイバル オブ ザ ドラゴン」と21時54分の「Glimpse into the Future」を続けて鑑賞して、終わりになります。

感想

今回は、長崎県のハウステンボスで開催されている「光の王国」というイルミネーションを見に行ってきました。世界最大級となるイルミネーションだけでもすごいのに、他にもパレードやプロジェクションマッピングが行われたり、クリスマーケットで食事やショッピングができるのも魅力です。パスポートを購入しておけば、朝から閉園時間直前のプロジェクションマッピングまで、一日中遊ぶことができます。個人的には、高い入園料を支払ってでも行く価値は十分にあると感じました。きっと忘れられない素敵な思い出になると思いますので、是非イルミネーションを見に行ってみてください。最後に、今回記載したアトラクションの時間や料金などは記事を執筆した時点の情報になります。実際に訪問する場合には、必ず最新の正確な情報をご確認ください。

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