人気ランキング全国1位のリゾートしらかみに乗って青森県の観光名所を満喫

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ローカル線の人気ランキングで全国1位を獲得した五能線。その上を走る観光列車「リゾートしらかみ」では、車内の座席から日本海の風光明媚な景色を堪能することができます。今回は、実際にリゾートしらかみに乗ってみた感想を書いていきます。

目次

リゾートしらかみの概要

リゾートしらかみとは、秋田県の秋田駅から青森県の青森駅の間を走る観光列車です。日本海沿いを列車が走るため、車内から見える海の景色が非常に美しいことが人気の秘訣になっています。また、休日等には津軽弁による昔話や津軽三味線の生演奏などのイベントが開催されます。さらに、リゾートしらかみの停車駅には人気の観光名所が多く存在するため、途中下車をすれば、青い湖が見られる「青池」や海岸に荒々しい岩が広がる「千畳敷」、日本海が目の前に広がる露天風呂「黄金崎不老ふ死温泉」などに訪れることができます。

リゾートしらかみは奥羽本線と五能線の上を走ります。通常の五能線の電車に乗れば43個ある駅の各駅に順番に停車していきますが、リゾートしらかみは快速列車の位置付けなので、その中でも13〜15駅にしか停車せず、その分移動時間は短くなります。全席が指定席となっているため、通常の乗車券の他に520円の指定席料金が必要になります。そして、チケットの購入はみどりの窓口や券売機等で行うことができます。

楽天トラベルが行ったアンケート調査によると、五能線はローカル線の人気ランキングで堂々の全国第1位を獲得しています。ちなみに、2位以降については、静岡県の大井川鐡道、北海道の釧網本線、福島県の会津鉄道、福島県〜新潟県の只見線と続いていきます。

リゾートしらかみの外観

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上の写真がリゾートしらかみの外観になります。

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リゾートしらかみには、「青池」、「橅(ブナ)」、「くまげら」という3種類の車体が存在します。私が乗った「青池」は、ブルーとホワイトを基調とした爽やかな外観です。

リゾートしらかみの内観

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出典:https://www.jreast.co.jp/railway/joyful/shirakami.html

リゾートしらかみの座席はリクライニングシートになっていて、足元も広く快適です。一般的な新幹線と同じように、通路を挟んで座席が横に2席ずつ並んでいます。また、通路の頭上には液晶モニターが付いており、列車の前方に設置されたカメラからの映像が常に映し出されています。

リゾートしらかみから見える風景

リゾートしらかみの一番の特徴は、日本海の海岸沿いを列車が走ることです。そのため、日本海側の座席に座れば、日本海の絶景を見ることができます。一方で、通路を挟んだ逆側の席に座れば、車窓からは緑の木々や田んぼなどを眺めることができます。

どちらかと言えば、海側の座席から見える景色の方が見応えがあります。陸側の席に座りながら海側の景色を見ることは不可能ではありませんが、写真を上手く撮ることまでは難しいでしょう。もしも海側とは反対の席になってしまった場合でも、車内が空いていて他の人に迷惑がかからないのであれば、一時的に海側の席に移って写真を撮っても大丈夫だと思います。私が乗ったときは車内が非常に空いていたので、海側と陸側の両方の席に移動して写真を撮っていました。心配な人は、事前に電話等で確認してみてください。

列車が絶景スポットを通過する前にはアナウンスが流れ、それが聞こえたらカメラを持っている人は写真を撮る準備を始めます。そして、そこを通過する際には徐行運転に変わるため、好きなだけ写真を撮ったり、ゆっくりと絶景を眺めたりすることができます。

ここからは、実際にリゾートしらかみの車内から撮影した写真を一部紹介していきます。窓で隔てられていることもあり、あまり上手くは撮れていないですが、こんな感じだとイメージをつかんで頂けたら幸いです。

陸の景色

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海の景色

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リゾートしらかみの観光名所

最後に、リゾートしらかみの停車駅から行ける主な観光スポットについて紹介していきます。

青池

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世界遺産に登録されている白神山地のふもとにある十二湖の一つ、「青池」です。その名の通り、水が青色をしているとても珍しい湖です。「十二湖」駅で降りて、そこからバスと徒歩で25分ほどで着きます。詳しくは「神秘的な青池に感動、世界遺産に登録された白神山地の十二湖へ旅行」をお読みください。

千畳敷

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「千畳敷(せんじょうじき)」という地震によって隆起してできた岩場です。ゴツゴツと起伏した岩の上を自由に歩くことができて、安全に注意すれば子供はちょっとした冒険感覚で楽しめます。荒々しい岩場と広大な海を同時に見られる絶景スポットですが、それ以外には特に何もないので、時間に余裕がない人はわざわざ電車から降りて見なくても良いかもしれません。「千畳敷」駅から徒歩ですぐの場所にあるため、交通アクセスは容易です。

黄金崎不老ふ死温泉

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出典:http://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/80717/80717.html

全国でも珍しく、日本海を目の前に入れる露天風呂です。特に夕日が日本海に沈む様子が圧巻ですが、条件が合わないと見ることはできません。この海辺の露天風呂の他にも建物の中には大浴場があり、そこからは広大な日本海を見下ろすことができます。海辺の露天風呂には女湯と混浴の二つしかなく、男性の場合は混浴側に入ることになります。また、海辺の露天風呂にはシャワー施設がないため、事前に館内の内風呂で体を洗った後に浴衣等を着用して露天風呂の場所まで歩き、再び脱衣して入浴することになります。

私は露天風呂ではなくて館内の大浴場に入浴しましたが、日本海をバッチリと眺められて満足でした。ただし、温泉自体は狭くて特に感動はありません。海辺の露天風呂に人気が集まっているためか、大浴場の方は空いており、私の他には4、5人しか入浴していませんでした。

温泉は「黄金崎不老不死温泉」という宿泊施設の中にあり、泊まることもできますし、私のように日帰り温泉として利用することも可能です。交通アクセスは、「ウェスパ椿山」駅で下車して、そこから送迎バスに乗ります。

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出典:http://www.furofushi.com/dayplan

私が食べた料理としては、上の「深浦マグロステーキ丼」が絶品でした。写真を撮り忘れたのでホームページから引用しています。3種類の異なる味付けの丼ぶりが用意されており、そこにマグロの刺身や自分で焼いたマグロステーキを乗せて食べます。不老ふ死温泉がある深浦町は青森県でマグロの水揚げ高が最も多く、深浦町産の天然本マグロを様々な食べ方で存分に味わうことができます。

感想

五能線のリゾートしらかみに乗ってきましたが、車内から見える絶景が素晴らしく、しかもそんな光景が一瞬ではなくて常に続いているので非常に満足しました。また、今回紹介してきたように、リゾートしらかみの停車駅からは、青池や千畳敷、黄金崎不老ふ死温泉など、青森県を代表する人気観光スポットがたくさんあります。青森県へ旅行をする際には、是非リゾートしらかみを利用してみてください。

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