神秘的な青池に感動、世界遺産に登録された白神山地の十二湖へ旅行

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青色の池と言えば、北海道の美瑛にある「青い池」を思い浮かべるかもしれませんが、その他にも世界遺産に登録されている白神山地のふもとにある十二湖の一つに「青池」という湖が存在します。今回は、神秘的なブルーの美しさを求めて、十二湖の青池を見に行ってきました。

目次

白神山地の概要

白神山地とは、青森県と秋田県の県境に位置する広大な山岳地帯のことです。人の影響を受けていない世界最大級のブナの原生林が分布しており、そこにはクマゲラやニホンカモシカなどの貴重な動植物が数多く生息していることから、1993年に世界遺産に登録されています。

十二湖の概要

十二湖とは、白神山地の一角にある湖の総称です。実際には、広大なブナの森に33個の湖が存在しますが、何故か「十二」という数字が使われており、正確な理由は分かっていません。一説によると、崩山(くずれやま)の八合目にある「大崩」という岩場から眺めた時に、33個の湖の中でも大きな湖だけが12個見えたことが由来と言われています。そんな十二湖の中で最も有名なのが「青池」になります。

青池への交通アクセス

青池のように自然が豊かな観光スポットは、交通アクセスが不便で分かりにくいことが多いです。ここでは、青池への行き方について説明していきます。

自家用車で行く場合

十二湖観光の拠点となる「森の物産館キョロロ」に車で向かい、そこに併設されている有料駐車場に車を停めます。そこから徒歩で10分ほど歩くと青池に到着します。有料駐車場には、普通車が最大123台駐車することができます。また、普通車の駐車料金は1日あたり400円になります。

公共交通機関で行く場合

JR五能線の「リゾートしらかみ」という電車に乗り、「十二湖」駅で下車します。その後、駅の目の前にある「十二湖駅前」バス停から奥十二湖駐車場行きの弘南バスに乗り、終点の「奥十二湖駐車場」バス停で下車します。「奥十二湖駐車場」バス停は「森の物産館キョロロ」に併設されている路線バスの停留所で、そこから徒歩で10分ほど歩くと青池に到着します。「十二湖駅前」バス停から「奥十二湖駐車場」バス停までの乗車時間はおよそ15分で、片道運賃は大人360円子供180円です。

なお、バスの時刻表は弘南バスのホームページに掲載されています。以下の時刻表は記事を掲載した時点の情報を引用したものですので、実際に観光で利用する場合には必ず最新情報を調べてください。

青池への路線バス時刻表

補足情報として、JR五能線の「リゾートしらかみ」について簡単に説明しておきます。

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「リゾートしらかみ」とは、青森県と秋田県の区間を走る観光列車です。楽天トラベルのおすすめローカル線ランキングで全国第一位を獲得した今人気の列車です。

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日本海沿いを列車が走るため、広大な海や海岸の岩などが生み出す絶景を眺められることが一番の魅力になっています。絶景ポイントに近づくと列車内にアナウンスが流れて運行速度が遅くなるため、写真撮影も容易になっています。

十二湖の散策コース

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十二湖周辺を散策するルートは幾つも存在し、行きたい場所によって歩き方が変わってきます。その中でも、十二湖の中で最も人気の高い青池を通り、全体を1時間ほどで回れるおすすめのモデルコースは、上の写真のルートです。森の物産館キョロロをスタート地点として、鶏頭場の池、青池、ブナ自然林、沸壺の池、落口の池、十二湖庵と順番に巡っていき、最終的に再び森の物産館キョロロに戻ってきます。なお、このコースでは4月下旬~11月下旬まで散策が可能で、10月上旬~11月下旬頃になると紅葉が楽しめます。

十二湖散策の様子

それでは、ここからは実際に十二湖へ旅行した様子を写真付きで紹介していきます。

鶏頭場の池

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森の物産館キョロロからスタートし、上の写真のような山道を歩いていきます。

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少し歩くと、左手に十二湖の一つである「鶏頭場の池(けとばのいけ)」が見えてきます。

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鶏頭場の池の水は緑色をしています。背景にはブナが生い茂っており、秋になると紅葉が非常に美しいスポットになります。

青池

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鶏頭場の池から少し歩くと、一番の注目エリアである「青池」に到着します。青池の色はたびたび「コバルトブルー」と表現されますが、コバルトブルーとは鮮やかな青色を意味する色彩です。写真だけではなく、実際に生の青池を目にしても本当に青色に見えます。確かに神秘的な雰囲気が漂っていて、非常に美しいです。

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水面を覗いてみると、水が透き通っていることがわかります。濁りや汚さは感じられず、水中の植物が鮮明に映っています。

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青池の観察は、散策コースの途中にあるウッドデッキから行います。青池よりは少し高い位置にありますので、見下ろす形で青池を観察します。日光の当たり具合によっても微妙に色が変わるため、観察する位置を移動してみると異なる姿を見せてくれるかもしれません。実際に、上の写真はウッドデッキよりも高い位置から撮影したものですが、微妙に色が濃いような気がします。

ブナ自然林

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青池を過ぎた後は、しばらくブナの自然林が続きます。

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写真のように、見渡す限り一面にブナが生い茂っています。歩道は一応整備されていますが、石や枝などが落ちている可能性がありますので、歩きやすい格好で行きましょう。

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特に夏場は歩くことに疲れて下を向きがちになるかもしれませんが、危険がない程度にたまには空を見上げてみると、光が差していて綺麗ですよ。

沸壺の池

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500メートルほど続くブナの原生林を抜けると、「沸壺の池(わきつぼのいけ)」に到着します。

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青池と同様に、ウッドデッキから観察します。沸壺の池はエメラルドグリーンの色をしていると言われますが、私が行ったときにはよく分からず、青池ほどの感動はありませんでした。それでも、池の水は透き通っていてとても綺麗です。

落口の池

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沸壺の池からしばらく歩くと「落口の池(おちくちのいけ)」があります。道路を挟んだ向かい側にある湧き水が人気の一方で、落口の池を見る人は少なく、とても空いています。沸壺の池の約5倍の面積があり、広大な水面が鏡のようになって緑の木々が映る様子が美しいです。

十二湖庵&湧き水

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落口の池の道路の向かい側には「十二湖庵(じゅうにこあん)」という甘味処があります。ここでは、なんと無料で抹茶とお菓子を頂くことができて、椅子に座って落口の池を眺めることができます。十二湖庵は毎週水曜日が定休日で、9時30分〜16時30分まで営業しています。

そして、十二湖庵の隣には、沸壷の池から流れてくる湧き水があります。この湧き水は「平成の名水百選」に選定されており、竹をつたって流れてくる湧き水を手やペットボトルに溜めて飲むことができます。温度は冷たく、とても美味しい湧き水でした。

森の物産館キョロロ

十二湖庵の後は、15分ほど歩いてスタート地点の森の物産館キョロロに戻ってきます。森の物産館キョロロでは、数多くのお土産が販売されています。私は、特産品のふかうら雪人参のジュースと青森名物のりんごジュースを飲みました。ショップの他には軽食コーナーがあり、うどんやそば、カレーやソフトクリームなどを食べることができます。また、十二湖の散策コースでは途中にトイレがありませんので、出発前にここでお手洗いを済ませておきましょう。

感想

事前に期待していた通り、青池の絶景にとても感動しました。また、世界遺産に登録されているブナの原生林を歩いて自然のパワーを感じることもできました。十二湖は自家用車がないと交通アクセスが少し不便ですが、1時間ほどの所要時間で青や緑色の大小様々な池を見ることができるので、充実感は高いです。

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