首都圏最大級の芝桜!山梨県の富士芝桜まつりに観光してきました

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首都圏最大級の80万株の芝桜が富士山を背景に広がる「富士芝桜まつり」。近年はテレビや雑誌でも絶景スポットとして取り上げられる大人気観光スポットとして、ゴールデンウィーク前後には大勢の観光客が訪れます。ゴールデンウィークが終わった5/9の平日に、富士芝桜まつりへ日帰り旅行をしてきました。

目次

富士芝桜まつりとは

富士芝桜まつりとは、山梨県の「富士本栖湖リゾート」で開催される芝桜のイベントです。園内に広がる80万株の芝桜は、関東そして首都圏で最大級の規模になります。同じように芝桜の名所として有名な埼玉県秩父市の「羊山公園」は約40万株の芝桜が咲きますので、それと比較しても圧倒的に花の数が多いことが分かります。しかも、「富士芝桜まつり」と名前に「富士」が入っているように、一面に広がる芝桜の背景には、世界遺産に登録されている富士山が間近に見えます。そのため、富士山と芝桜を同時に見られる奇跡的なスポットとして、毎年多くの観光客が訪れます。

毎年4月中旬から5月下旬まで開催され、2016年の場合は4月16日~5月29日の8時~17時の期間に営業しています。入園料は大人600円ですが、15名以上の団体の場合は500円に割引されます。

富士芝桜への交通アクセス
公共の交通機関を利用する場合、会場の最寄り駅である「河口湖」駅で電車を降りて、そこから会場直通の「芝桜ライナー」に30分乗ると着きます。芝桜ライナーは片道1230円ですが、芝桜まつりの入園券と芝桜ライナーの往復乗車券のセットで買うと、1060円割引の2000円で済みます。芝桜ライナーの運行間隔は、毎日30分~1時間に1本です。運行本数が少ないため、私が行った時には比較的混んでいました。新宿から行く場合には、「河口湖」駅を経由せずに直接富士芝桜まつりの会場へ到着する高速バスがあります。乗車時間は約2時間30分で、料金は往復で4400円(クレジット決済で100円割引)です。また、芝桜ライナーと違って事前にインターネットで予約できます。

新宿発の高速バスについて

今回は、新宿から会場へ直通する高速バスを利用しました。その理由は、河口湖駅から芝桜ライナーに乗る場合は事前予約ができないため、芝桜ライナーに乗るまでにどれ位待つのか推測できなかったからです。高速バスの場合は事前に座席が確定しているため、当日乗車までに待つことはありません。注意点としては、運行本数が少ないことです。新宿駅から河口湖駅行きのバスは沢山ありますが、会場直通のバスは数本しかありません。私は天気が悪い日に行ったので2日前でも往復分の乗車券をインターネットで予約できましたが、天気の良い日や祝日は全部満席になっていました。そのため、会場直通の高速バスを利用する場合には早めに予約しましょう。

インターネット予約とクレジット決済が完了すると、WEB乗車券が印刷できます。当日は新宿駅の「バスタ新宿」4Fに行き、後は印刷したWEB乗車券を乗車する際に提示するだけです。バスの乗車口は、A~Dまで各3ヵ所の合計12ヵ所存在します。間違った乗車口へ行ってしまえば当然バスには乗れなくなりますので注意が必要です。バスタ新宿の4Fに着いたら、まずは窓口のあるフロアへ向かいます。そこのフロアにある電光掲示板には、乗車時間やバスの便番号ごとにバスの乗車口(例えば、A3やB5など)が書かれていますので、自分が乗るバスの乗車口を確認して時間までにそこへ向かうだけです。有人のカウンターもありますので、分からないことは質問できます。

混雑具合について

富士芝桜まつりはゴールデンウィークから5月中旬あたりが見頃になります。そのため、この期間は平日と祝日を問わず大変混雑します。特にゴールデンウィーク中は、会場までの道のりが大渋滞になります。私は、混雑を避けるためにゴールデンウィークが過ぎた後の平日に行きました。しかも、事前の天気予報では午後から雨が降ると言われていましたので、見頃の時期としては最も混雑の少ない条件が揃っている日です。

実際のところ、予定では片道2時間30分かかる道のりが、全く渋滞に遭遇せずに2時間で到着しました。また、行きのバスは満席でしたが、帰りのバスは数人しか乗っていない程スカスカでした。会場には10時前に着きましたが、とても空いていました。お昼頃になると一気に人が増えてきましたが、午後になって雨が降り始め、その頃には人が減って閑散としていました。混雑を避けたい人は、雨の降っている平日の朝が最もおすすめです。しかし、雨の場合は、当然ながら富士山は見えないことを覚悟しなければなりません。芝桜だけでも見られれば満足という人は、このような選択肢もあります。

富士芝桜まつりの様子

富士芝桜まつり会場の入口は、第一入園口と第二入園口の2ヶ所が存在します。第一入園口は一般車の駐車場があるところで、会場までは何もない道のりを10分ほど歩く必要があります。第二入園口は団体のバスが発着するところで、会場までの道のりには竜神池があり、池の周りに咲いている芝桜を眺めながら10分ほど歩くと会場に到着します。どちらの入口にもチケット売り場があるため、そこで入場券を購入して先へ進みます。

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上の写真にある竜神池の周囲を歩きながら、奥に見える会場に向かいます。ちなみに、この地域には龍神伝説という昔話があります。「ある日龍が現れて、近い将来に富士山が噴火することを教えてくれて助かった」という言い伝えで、富士芝桜の畑は龍神様のレイアウトをあしらったデザインに作られています。

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竜神池の周りを歩いて会場に到着すると、色とりどりの芝桜が迎えてくれます。ピンク色の芝桜を見慣れていますが、ここの場合は白色や紫色など、様々な種類の芝桜が咲いているのが魅力です。

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緑色が混じっている部分もありましたが、見頃の時期に行ったので全体的には満開です。

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やはり、芝桜と言えばこの一面に広がるピンク色です。牛久大仏の芝桜も綺麗でしたが、本家は別格です。どこまでも続く芝桜の美しさに、思わず立ち止まって見入ってしまいます。

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富士芝桜まつりの目玉の一つである「ミニ芝桜富士」に到着です。「ミニ芝桜富士」の芝桜は密度が高く、花の間にほとんど隙間がないのが良いです。高さは2mほどでそんなに高くはありませんが、裾野が広がっているので大きさはあります。人気スポットということで、多くの観光客が写真を撮っていました。

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「ミニ芝桜富士」を別の角度から撮影したものです。芝桜の植え方が一様ではないので、見る位置によって微妙に色合いが変わるのが面白いです。

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ミニ芝桜富士のすぐ近くには「展望足湯」と「展望台」があります。展望足湯は足湯に入りながら芝桜を眺められるもので、利用料が100円かかります。私が行った時には数人が足湯に入っているだけで空いていました。一方で、展望台は混んでいます。一応50人が定員となっていますが、入場制限などはありません。前の人が写真を撮り終わったら、さっとそこのスペースに入り、写真を撮ったら展望台を降りるという感じです。

上の写真のように、展望台に上がると会場の全体像が見渡せます。天気が良ければここに鮮明な富士山が見えるわけですが、残念ながら曇りだったので全く見えません。奇跡的に雲が動かないかと、展望台に登っては降りるという行為を30分に一回くらい繰り返していましたが、結局富士山は見られませんでした。

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富士山を見られないのは仕方がないので、芝桜を楽しむことにします。忘れがちですが、先ほどの「ミニ芝桜富士」の他にも見所が存在します。それが、上の写真の「芝桜のダイヤモンド富士模様」です。ダイヤモンド富士とは、富士山の山頂に太陽が重なってダイヤモンドのように光り輝く状態のことです。それを芝桜を使って再現したものがこちらになります。写真だと分かり難いですが、ちゃんと太陽を表した円形の模様もあります。「芝桜のダイヤモンド富士模様」は、事前にパンフレットを見たりしておかないと、見過ごす可能性が高いです。「ミニ芝桜富士」と「芝桜のダイヤモンド富士模様」は両方とも見逃さないようにしてくださいね。

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花の近くには説明が書かれた板がありますので、花の品種や特徴などを知ることができます。白い芝桜は「モンブラン」という品種です。

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紫色のものは「オーキントンブルーアイ」という芝桜です。

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ピンク色の花びらに白色の縁取りがあるものは、「多摩の流れ」という品種です。

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会場には芝桜以外にも綺麗な花が沢山咲いています。上の花は「アネモネ」というものです。

最後に、幾つか芝桜の写真を紹介します。これぞ絶景という感じですね。

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富士山うまいものフェスタ

富士芝桜まつりの魅力は、芝桜や富士山だけではありません。「富士山うまいものフェスタ」と称して有名地元グルメが大集結しますので、絶対に外すことはできません。料理のメニューは結構種類が多いです。「吉田のうどん」や「甲州富士桜ポークの豚汁」、「芝桜ラーメン」なんかも人気でした。ここは食券制なので、事前に券売機で食券を購入し、それを店のスタッフに渡すとすぐに料理が渡されます。料理の提供が素早いこともあり、私が行った時にはほとんど待つことはありませんでした。

店の近くには屋根付きのテーブル席がありますので、受け取った料理をそこに持って行って食べることができます。テーブルの数自体は比較的多いのですが、来場者の数を考えると全く足りていません。私が行った時には満席で座ることができませんでした。テーブルを確保できない場合は、立って食べるか、もしくはテーブルなしのベンチは比較的空いているので、ベンチに座って食べます。

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私が注文したのは「オリジナル芝桜コロッケ」です。こちらは「富士芝桜まつり」の限定グルメとなっており、ここでしか食べることができません。コロッケの外側に桜の花びらが描かれているだけではなく、中には桜の塩漬けが入っているため、今までに食べたことのないコロッケに仕上がっています。熱々の揚げたてで、予想よりもずっと美味しかったです。

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次は、「富士宮やきそば」を注文しました。ご当地グルメの祭典である「B-1グランプリ」で優勝したことのある名物グルメということで、事前に狙っていました。味付はまさにB級グルメという感じで、ジャンクフードのようです。お祭りの屋台で出される焼きそばの味に近いですが、それが逆に美味しかったりもします。感動するような美味しさはありませんが、腹ごしらえもできて満足です。飲み物に関しては自販機が沢山あります。ただし、500mlのペットボトルが210円と高額なので注意が必要です。

ちなみに、「富士山うまいものフェスタ」とは別に「桜カフェ」という店もあり、こちらには「桜栗モンブラン」や「桜メロンパン」などのスイーツが売られています。桜をモチーフにしたスイーツが沢山あるため、女性にはおすすめです。カフェは小さいのですが、私が行った時には空いているようでした。他にも、クレープやタピオカの店があったり、焼き芋を販売している店があったりと、幅広い種類の店がありますので、気に入ったものを探してみてください。

所要時間について

今回は、午前中の9時30分くらいにバスが到着し、そこから午後の2時30分まで会場にいました。一通り会場を全て歩いてみるのに約1時間かかります。私の場合は帰りのバスの到着までに時間があったので、同じところを4周も5周も歩いていました。また、お昼を食べたり、お土産を見たりしていましたが、最後の方は疲れてしまいました。じっくりと見たいという人は、芝桜の観光に2時間、そしてお昼やお土産に1時間と、合計3時間もあれば十分だと思います。混雑していると座る場所もなくなるので、私のように帰りのバスを遅い時間帯に設定してしまうと疲れます。

お土産について

売店は、第一入園口の近く、第二入園口の近く、そして富士山うまいものフェスタの近くと、合計3ヶ所存在します。どこも狭い売店ですが、一番広いのは富士山うまいものフェスタのところにある売店です。やはり桜にちなんだお土産が多く、テレビでも紹介された「さくら葉餅」という和菓子が発売数量第1位だそうです。

トイレについて

トイレは駐車場や富士山うまいものフェスタの近くに沢山あります。ただし、仮設トイレなので決して綺麗ではありません。

感想

今回は、山梨県の富士芝桜まつりへ行ってきました。もともと、天気予報で雨が降ることが分かっていたので富士山が見られないことは覚悟していましたが、実際に行ってみると残念な気持ちが強くなりました。せっかく行ったのですから、富士山と芝桜を一緒に見たかったです。それでも、首都圏で最大規模の80万株の芝桜は圧巻で、それだけでも十分価値はあると思います。事前に口コミを調べていた限りでは大混雑して観光どころではないという意見もありましたが、平日でしかも午後から雨という悪天候な日だったので、想像よりはかなり空いていました。芝桜としては十分に満喫できたので、次回来ることがあれば、その時は混雑を覚悟で晴れている日に来たいと思いました。

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