日本一のポピー畑が凄過ぎる、鴻巣ポピーまつりに行きました

鴻巣ポピーまつり

現状で8つの「日本一」の称号をもつ埼玉県の鴻巣市。5月下旬の時期になるとポピーの栽培面積が日本最大になり、3000万本を超える花を咲かせます。今回は、ポピーまつりを開催している馬室会場と吹上会場の両方に行きました。

目次

鴻巣ポピーまつりの概要

鴻巣ポピーまつりとは、埼玉県鴻巣市で開催されるポピーのイベントです。毎年5月の下旬になると、馬室会場と吹上会場の二つのポピー畑が見頃を迎えます。馬室会場の面積は12.5ヘクタールの広さがあり、これは日本一のポピー畑に相当します。咲いている花の本数は馬室会場だけで約3000万本にもなり、東京にあるポピーの名所「昭和記念公園」が約200万本であることを考えると、比較にならないほど規模が大きいことが分かります。土日には会場周辺に屋台が出店し、和太鼓やダンスなどのライブで盛り上がります。

馬室会場

基本情報

開催場所

ポピー・ハッピースクエア

交通アクセス

鴻巣駅 ⇒ フラワー号・馬室コース「鴻巣駅西口」 ⇒ ( 7分 ) ⇒ フラワー号・馬室コース「給食センター前」 ⇒ ( 5分 ) ⇒ ポピー・ハッピースクエア
※土日には鴻巣駅から会場まで直行する無料のシャトルバスが運行しています。しかし、平日には片道150円のフラワー号しかバスがありません。最初にフラワー号に乗車する際に、運転手に「1日乗車券をください」と伝えれば、当日限りフラワー号が乗り放題になるチケットを300円で購入できます。馬室会場にしか行かないのであれば往復料金は300円なので変わりませんが、吹上会場にも行く場合には300円分安く済ませられます。なお、私は徒歩で帰りましたが、約20分から30分の所要時間でした。

注意点

初めてフラワー号に乗る人は、乗車したバスがポピー畑に向かうか運転手に確認すると安心です。私が行ったときは、鴻巣駅西口の同じ場所にフラワー号が2台前後に並んで停まっていたので、その前の方に乗ろうとしたら、ポピー畑に行くのは後ろのバスだけでした。

私は平日の午前中にバスに乗って向かいました。バスは非常に空いており、ポピー畑で降りた人は私の他には一人だけでした。「給食センター前」のバス停から会場までは5分ほどですが、バスを下車した地点では周囲にポピー畑は見えません。スマホで地図を表示して行き方を調べます。

ポピー・ハッピースクエアの特徴

ポピー・ハッピースクエアの特徴は、様々な品種のポピーが咲いていることです。上の写真では、手前がピンクや白色のミックス、奥側が黄色の品種、さらにその奥が赤色の品種になっています。

馬室会場のシャーレ―ポピー

一番咲いている面積が多い品種は赤色の「シャーレ―ポピー」です。高さは結構あるので、花畑に体を埋もれたような写真を撮れます。ちなみに、指定した場所でポピーの摘み取りができます。値段は5本で100円です。

シャーレ―ポピーのミックス

赤色のシャーレ―ポピーだけではなく、ピンク色や白色がミックスになったエリアも抜群に綺麗です。

カリフォルニアポピー

濃い黄色の花びらをつける「カリフォルニアポピー」という品種が咲いているエリアです。以前に東京の昭和記念公園で見て大好きになった花です。

カリフォルニアポピー

カリフォルニアポピーだけでも日本一ではないかと思えるほど、はるか先まで咲いています。

カリフォルニアポピーのボーダー

黄色と白色の花がボーダー状になっているエリアです。きちんと計算して花を育てていることが分かります。

カリフォルニアポピーのボーダーの別角度

別角度の写真です。

イベント会場

カリフォルニアポピーの隣にはイベント会場があります。ここには屋台や展望台、ステージイベント、トイレなどがあります。私が行ったときは平日なのでお店は少なかったですが、かき氷などを売っていました。

展望台からの絶景

イベント会場に設置されている小型の展望台から撮影した写真です。誰も疑いようのない絶景が広がっています。あまりにポピー畑が広すぎて、展望台からでもその一部しか写真に入りきりません。

御成橋とポピー

鴻巣を流れる荒川は川幅が日本一です。その荒川にかかる上の写真の「御成橋(おなりはし)」には、川幅日本一の碑が設置してあります。これにちなんで、約8センチの幅をもつ極太の「こうのす川幅うどん」がご当地グルメになっています。市内の至る所に川幅うどんを提供している店があるので、是非食べてみてください。また、御成橋がある上の写真のエリアが、比較的ポピーが綺麗に咲いていることをスタッフから教えていただきました。どうやら農家の方がポピーを植えることに協力しており、個人のやる気によって咲き具合にバラツキがあるそうです。

麦なでしこ

ポピー以外には「麦なでしこ」という紫色の花が咲いています。ポピー畑はとても広いので、イベント会場から麦なでしこのエリアまでは5分から10分ほど歩きます。それでも行く価値はあるほど美しいです。

麦畑

花だけではなく、緑色の麦も都会では感じられないのどかな雰囲気が素敵です。

混雑具合

平日の午前中に行ったので非常に空いていました。ペットを連れた人、小さい子供を連れた親子、三脚を持ったカメラマンなど、人それぞれ好きなように楽しんでいます。

所要時間

ポピー畑はとても広いので、全体を見ようとすれば時間はかかります。食事や休憩の時間を除いて、およそ1時間から1時間30分くらいあれば十分だと思います。天気が良ければ炎天下の中を歩くことになるので、熱中症には気をつけてください。

吹上会場

基本情報

開催場所

コスモスアリーナふきあげ

交通アクセス

吹上駅 ⇒ フラワー号・吹上南コース「吹上駅南口」 ⇒ ( 5分 ) ⇒ フラワー号・吹上南コース「コスモスアリーナふきあげ」 ⇒ コスモスアリーナふきあげ
※馬室会場と同様に、土日には吹上駅から会場まで直行する無料のシャトルバスが運行していますが、平日はフラワー号だけです。ちなみに、馬室会場から吹上会場までは徒歩で行くにはかなり離れているので、自家用車なしで両方へ行きたい場合には、一度最寄駅まで戻って電車とバスを使うしかありません。

馬室会場から鴻巣駅まではバスを待たずに徒歩で帰り、そこからJR高崎線の電車に乗って吹上駅まで向かいます。吹上駅からは再びフラワー号のバスに乗って「コスモスアリーナふきあげ」で降ります。

コスモスアリーナふきあげ

吹上会場は土手の下にポピーが咲いているので、土手の上から全体を眺めたら、階段を下りていきます。

吹上会場のシャーレ―ポピー

馬室会場と違ってシャーレ―ポピー以外にはほとんど咲いていません。それでも、約2.8ヘクタールの広大なポピー畑は目を引きます。

荒川水管橋とポピー

吹上会場の一番の特徴は、日本一の長さを誇る「荒川水管橋」を背景に写真を撮れることです。ポピーだけで考えるならば、馬室会場の方が品種の数は多く、規模も大きいです。

荒川水管橋

イベント期間中の土日には荒川水管橋の上を見学できます。見学会に参加する場合には、当日に現地で受付してください。

秋にはコスモスが見頃に

吹上コスモスフェスティバル

秋の季節になるとポピーの代わりにコスモスが満開になります。詳細は「関東最大1000万本のコスモスが咲く名所、吹上コスモスフェスティバルに行きました」をお読みください。

混雑具合

ほとんど人がいませんでした。私が行った日は「こうのす花まつりバスツアー」の開催日だったので、数十名の団体客が来ている時間帯が一部ありましたが、それ以外は馬室会場よりも空いていました。

所要時間

およそ1時間あれば全体を鑑賞できると思います。

感想

今回は、埼玉県鴻巣市のポピーまつりに行ってきました。見頃を迎えた日本最大級のポピー畑は最高に綺麗でした。辺り一面に赤色や黄色、白色などの色とりどりの花が咲いている様子は、花好きにはたまらない観光地だと思います。これが土日のシャトルバスを含めて全て無料で見られるなんて行くしかありません。熟年夫婦でのんびりと散歩したり、デートで花に囲まれながら思い出の写真を撮ったり、どの世代の人でも楽しめそうです。小さい子供が無数の花を前にして嬉しそうにはしゃいでいたので、家族みんなで休日を過ごすこともおすすめです。周囲には高い建物が何もなく、風や太陽を遮ることができないので、天候の影響を受けやすいです。出かけるときは天気に気をつけて、日焼けや熱中症対策をしてください。

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