3万2千本の真っ赤なコキア天国、ひたち海浜公園のコキアカーニバルに行きました

img_7562

ネモフィラの名所として有名な茨城県のひたち海浜公園。秋には3万2千本のコキアが紅葉し、辺り一面が赤色で埋め尽くされます。また、同じ時期にはコスモスと秋バラも満開に咲き誇ります。今回は、ひたち海浜公園のコキアカーニバルに行ってきました。

目次

コキアカーニバルの概要

「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」としてネモフィラが選ばれた茨城県の国営ひたち海浜公園。秋には「きてみてさわってコキアカーニバル」というイベントが開催されます。春にネモフィラが咲いていた場所は夏になるとコキアが植えられ、そのコキアが秋に紅葉します。みはらしの丘では3万2千本のコキアが真っ赤に色づき、ネモフィラとは違った絶景が広がります。また、コキアの周辺には約200万本のコスモスと約50万本の白ソバが見頃を迎え、秋色の風景を鑑賞することができます。コキアカーニバルの開催期間は2016年9月17日~10月23日で、この期間は無休で営業しています。開園時間は9時30分~17時です。入園料は大人410円ですが、何日か無料入園日もありますので利用してください。

ひたち海浜公園への交通アクセス
JR常磐線「勝田」駅の東口にある2番乗り場から茨城交通バスに乗り、「海浜公園西口」バス停で下車します。バスの乗車時間は約20分です。また、9月17日~11月6日の土日祝日に限り、「阿字ヶ浦」駅からひたち海浜公園の海浜口まで直行のコキアシャトルバスが運行しています。運賃は無料で、乗車時間は約10分です。さらに、勝田駅とひたち海浜公園西口間を走る有料の臨時バスも運行しています。臨時バスの運行時間は決まっていないのでタイミングが良ければ乗ることができます。他には、東京駅から海浜公園入口まで茨城交通の高速バスがあります。高速バスの乗車時間は約2時間で、料金は2240円になります。車で行く場合には、西駐車場、南駐車場、海浜口駐車場という3箇所の駐車場があります。コキアのあるみはらしの丘までは海浜口駐車場が最も近く、西駐車場はそれよりもちょっとだけ遠いです。駐車料金は、普通車が510円になります。

コキアカーニバルの様子

今回は10月26日の平日にひたち海浜公園へ行ってきました。コキアカーニバルのイベントは終わっていますが、特に何も変わらずに楽しむことができます。朝9時に発車するバスに乗るために勝田駅のバス停に行くと、既に20人以上の人が並んでいました。その後も私の後ろに続々と並び、合計で40人近い人がバスに乗り込みます。バスに乗ってからは途中で降りる人も多く、通常よりも少し長い25分かけてひたち海浜公園の西口に到着しました。

バスを降りると、既に西口の前には100人近い人が並んでいます。券売機で入場チケットを購入し、最後尾につきます。結局、9時30分の開園時間には合計で150人ほどの人が一気に入場しました。そこからは、直接徒歩でみはらしの丘へ向かう人とシーサイドトレインに乗る人で分かれます。大部分の人は徒歩で向かっていました。スイセンガーデン側の道は閉鎖されていたので(厳密には通れるが非常に分かりにくい)、はまかぜ橋がある方向から遠回りします。

img_7537

西口から20分ほど歩き、みはらしの丘に到着しました。手前のみはらしの里には白ソバ、奥側のみはらしの丘にはコスモスとコキアが咲いています。

img_7552

みはらしの丘に近づくと、コキアよりも先に200万本のコスモスに目を奪われます。ちょうど見頃状態で、満開の花を咲かせています。200万本といえば、コスモスだけで考えても関東で最大クラスです。

img_7592

初めて行く人は知らないかもしれませんが、コキアの間には上の写真のような細い道が用意されており、こうした道を通って頂上へ向かいます。

img_7558

真っ赤に染まったコキアを眺めつつ、頂上まで歩きます。ほんの少しだけ茶色く枯れているものもありますが、10月中旬〜下旬の今が紅葉の見頃だと思います。これが10月末から11月上旬になると赤色が抜けて黄金コキアに変わります。

img_7583

道の途中で写真を撮りつつ、10分ほどかけて頂上に到着です。はるか遠くまで無数のコキアとコスモスが植えられ、深紅の絨毯とピンクの絨毯が広がります。頂上はそこそこ広いスペースになっていますが、それでもお昼時などには50人以上の人で混雑します。数人だけ座れるベンチがあり、他には恋人の聖地で見かけるような鐘があって鳴らしている人が多かったです。

img_7600

下から見上げる形で撮った写真です。一面コキアの中を人が歩く不思議な光景です。私が行った日は天気に恵まれて、青空にコキアの赤色が映えます。

img_7610

コキアだけではなくてコスモスも綺麗で、どこを見渡しても絶景が広がります。夢中になってひたすら写真を撮り続けました。

img_7591

それにしても、凄い数のコキアですね。埼玉県の森林公園で見たコキアも良かったですが、あちらは約6000株です。ひたち海浜公園はその5倍以上ありますから驚きですね。ちなみに、森林公園のコキアの様子は「コキアの紅葉と赤ソバが見頃、森林公園のみのりフェスタに行きました」をお読みください。

img_7634

こちらは、白ソバの花畑を近くから撮影した写真です。ソバの中に一本の木が立っている様子に趣があります。

img_7545

その他にも、今回撮影した写真の一部を掲載しておきます。

img_7557

img_7559

img_7563

img_7564

img_7566

img_7678

img_7693

img_7710

img_7759

img_7897

img_7904

キバナコスモス

img_7821

みはらしの丘から10分ほど歩くと大草原に到着します。大草原とは約8ヘクタールもある広大な芝生です。そして、その横には大草原フラワーガーデンがあり、キバナコスモスが見頃を迎えています。コキアと比べると規模は小さいですが、オレンジ色がとても綺麗ですので見に行く価値は十分にあります。

img_7809

キバナコスモスの奥にはプレジャーガーデンの観覧車が見えます。大草原フラワーガーデンでは、キバナコスモス以外にも様々な品種のコスモスが植えられ、合計では83万本のコスモスが鑑賞できます。

茨城バラまつり

img_7852

キバナコスモスが咲いている大草原フラワーガーデンから5分ほど歩くと、常陸ローズガーデンがあります。すぐ隣に観覧車がありますので目印にしてください。ここでは、2016年10月29日~11月13日の期間に「茨城バラまつり」を開催しています。バラ園の中は「ローズレリーフガーデン」、「リラクゼーションガーデン」、「ハマナスの思い出ガーデン」の3つに分かれており、約120品種3400株のバラが咲いています。

img_7863

あまり期待しないで行ったのですが、予想以上に秋バラが咲いていて良かったです。みはらしの丘からここまで来る人は少ないのか、とても空いていました。みはらしの丘からキバナコスモスとバラが咲いている場所まではわずか10分〜15分ほどの距離なので、絶対に来た方が良いです。逆に、今の時期は他のエリアには何もないので、プレジャーガーデンの遊園地で遊ばないという人は、この3箇所だけ見に行けば十分だと思います。

img_7876

グルメ

みはらしの丘の隣には幾つか屋台があります。ラーメンやハム焼き、ステーキ丼、メンチカツ、くまさんのカステラ、焼きそば、豚汁、ソフトクリームなど、他にも書ききれないくらい食事のメニューがあります。屋台の隣にはテーブルがあるため、そこに座ってランチを食べることができます。また、ここ以外にもひたち海浜公園にはレストランやカフェがありますので利用してください。

所要時間

食事や長時間の休憩をしないのであれば2時間あれば十分だと思います。私は、西口⇒みはらしの丘⇒大草原フラワーガーデン⇒常陸ローズガーデン⇒みはらしの丘⇒西口と進んでいき、全部で2時間30分ほどかかりました。写真を撮りながらゆっくりと鑑賞したので、さらっと見るだけならもう少し早いと思います。

混雑状況

img_7883

素晴らしい観光スポットであるだけに、非常に混雑しています。しかし、春に訪れたネモフィラの時と比べると、3分の2から半分くらいの混み具合だったように思います。夕方は分かりませんが、私がいた限りでは朝早い時間帯が一番空いており、お昼時に近付くにつれて混んでいきました。10時30分くらいになるとバスツアーの団体客が増え始めます。今回の記事に掲載した写真は10時~11時頃に撮影しており、すぐ上の写真は12時に撮っています。混み具合の参考にしてみてください。

また、今回は開園時間と同時に入場したのでその様子を紹介します。私は100番目くらいに入場したのですが、少し速足で歩いたので、みはらしの丘に着いたときには数人しか先客がいませんでした。ゆっくりと歩いて向かっている人が多かったように思います。みはらしの丘に私よりも早く最初の方に到着した人は走っていました。写真に人が写るのが嫌だという場合は、平日の朝早くに並んで速足で歩くか軽く走っていけば、一番のりに近い感じでたどり着けると思います。

感想

今回は茨城県にあるひたち海浜公園のコキアカーニバルに行ってきました。コキアはもちろんのこと、コスモス、白ソバ、キバナコスモス、秋バラと全てが素晴らしく、花の見せ方に関しては国営公園の中でもトップクラスだと思います。ひたち海浜公園に来たのはこれで3度目でしたが、毎回想像を超える感動を与えてくれます。その分、とても混んでいるのは我慢するしかありません。ネモフィラを見たことがある人も、是非この秋の季節にコキアを見に行ってみてください。

目次
閉じる