10月の中旬から下旬にかけて、東京都の旧古河庭園では秋のバラフェスティバルを開催しています。歴史のある洋館と共に約100種類の秋バラが見られるということで、連日多くの観光客が訪れます。今回は、旧古河庭園の秋のバラフェスティバルへ行ってきました。
秋のバラフェスティバルの概要
旧古河庭園とは、東京都北区にある庭園です。大正時代に建てられた洋館がシンボルとなっており、都内で洋館を見られる数少ないスポットになっています。事前に予約するか当日に空きがあれば、洋館の中を見学することも可能です。また、園内に西洋庭園と日本庭園の両方を所有し、和洋双方の美に触れられる庭園になっています。
旧古河庭園では、秋の季節になると「秋のバラフェスティバル」が開催され、西洋庭園にて約100種199株の秋バラを鑑賞することができます。また、バンドやクラシック演奏、バラの折り紙教室などのイベントも同時に実施されます。開催期間は2016年10月8日〜10月23日で、開催時間は午前9時〜午後17時(最終受付が16時30分)になっています。入園料は、大人150円、65歳以上が70円です。なお、旧古河庭園の詳細や春バラの様子については「華やかなバラ越しの洋館に感動!東京都の旧古河庭園に行きました」をお読みください。
JR京浜東北線「上中里」駅から徒歩7分です。駅を出てから坂道を上がる必要がありますが、道順自体は単純で分かりやすいです。徒歩が困難な場合には、JR「駒込」駅とJR「王子」駅から北区コミュニティバスが運行していますので、「旧古河庭園」バス停で下車してください。駐車場はありません。
秋のバラフェスティバルの様子
今回は、秋のバラフェスティバル前日の16時頃に訪問しました。以前に春バラを見に来たときは非常に混雑していたので、その反省を活かして日付と時間帯を調整しました。
上中里駅から10分ほど歩いて旧古河庭園に到着です。門には秋のバラフェスティバルの看板が出ています。
受付で150円の入園料を支払って中に入ります。バラのお土産を販売している屋台を通り、すぐに洋館が見えてきました。
夕方の時間帯に訪問したので、洋館には夕日が反射しています。厳かで神々しい外観ですね。
洋館を囲むように色とりどりの秋バラが咲いています。ここのバラは比較的開花時期が早く、満開に咲いているものが多くありました。
上の写真が洋館のすぐ隣にある西洋庭園の様子です。ここが最も多くのバラを鑑賞できるメイン会場になっています。西洋庭園は左右対称の幾何学模様で構成されていますが、咲いているバラは左右で異なります。
階段を降りて西洋庭園に行くと、洋館の全体像を正面から見ることができます。
秋バラ越しに洋館が見える位置が絶好の撮影スポットです。色々なバラの後ろに立って写真を撮ってみてください。
開花状況としてはまだ見頃時期とは言えず、蕾になっているバラもちらほらと見かけました。全体としては7分咲きくらいだと思いますが、それでも十分に綺麗です。上の写真のように、元気に咲き誇っているバラも多くあります。10月の中旬頃までもう少し待てば満開になると思いますが、その分混雑しますので迷うところです。
100種類のバラの中から少しだけ紹介すると、上の写真は「フレンチレース」という品種のバラです。
こちらは「ピンク・ピーズ」という品種になります。
日本庭園
秋バラを満喫した後は、日本庭園にも行ってみてください。敷地面積の多くを占める心字池や他では見られない変わった灯篭などがあります。
旧古河庭園の日本庭園は紅葉の名所としても有名です。現在は緑色をしていますが、例年11月の下旬頃から紅葉狩りができます。
所要時間
洋館、西洋庭園のバラ、日本庭園を全て見て回っても1時間から1時間30分くらいです。日本庭園は広いので、休憩を挟みつつゆっくりと全体を歩きたい場合には、もう少し時間がかかる可能性があります。
混雑状況
バラフェスティバルの前日で、しかも夕方の時間帯ということもあり、非常に空いていました。16時10分くらいに訪問したところ、15人ほどの人が西洋庭園にいました。そこから、16時20分頃に閉園時間直前の駆け込み客が来て一気に混み始めましたが、16時45分頃になると皆帰り始め、閉園時間の10分前くらいになると完全に貸切状態になって秋バラを独り占めできました。私のように夕方に行くと空いていますが、その代わりに閉園時間を気にしながら慌ただしく鑑賞する必要があり、一長一短があります。
感想
今回は、旧古河庭園の秋バラを見に行ってきました。開花状況がピークの時だったらもう少し綺麗だと思いますが、春バラと比べるとやや見劣りする気がします。しかし、それはあくまで春バラとの比較であって、都内で秋バラが美しい名所と言えば、旧古河庭園か神代植物公園が挙げられるでしょう。今年春バラを見逃した人も、春バラを見たことがあって秋バラと比較したい人も、是非行ってみてください。