坂本龍馬の歴史と極上グルメを満喫できる高知旅行へ行ってきた

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幕末の英雄として知られる坂本龍馬の生まれ故郷であり、かつおのたたきなどのグルメや日本最後の清流と呼ばれる四万十川など、歴史、グルメ、自然が全て揃っている高知県。そんな魅力的な土地に一人で旅行をしてきました。

目次

旅程

高知県には観光スポットが沢山あります。定番の桂浜、お城好きにはたまらない高知城、地元グルメが満喫できるひろめ市場、ドラマの舞台にもなっている四万十川、高知を代表する景勝地の室戸岬、日本三大鍾乳洞に数えられる龍河洞など、行ってみたい観光スポットを挙げればきりがありません。そこで、今回初めての高知旅行ということで選んだ場所はこちらです。

・高知城
・ひろめ市場
・はりまや橋
・桂浜

高知市をベースに定番スポットを選びました。少ないように感じるかもしれませんが、桂浜には桂浜水族館や坂本龍馬記念館、とさいぬパークも併設されているため、結構時間はかかります。高知城とひろめ市場とはりまや橋は全て徒歩5分ほどで行けるため、アクセスが良いです。桂浜も高知城近くにあるバス停から30分で着きます。

四万十川や室戸岬も行きたかったのですが、高知市からは少し距離があるので旅行期間が短い場合には両方へ行くことは難しいです。龍河洞は高知駅からJR土讃線とバスを使って片道1時間くらいですが、最終入洞時間が17時と早いため、上手く時間調整をしないと間に合いません。

高知城観光

まず最初に訪問した場所は高知城です。高知城は、1603年に当時土佐藩の藩主だった山内一豊によって建てられたお城です。別名を「鷹城」と呼び、日本100名城に選定されています。

高知城への交通アクセス
高知駅から徒歩で20分です。高知駅前の大通りを直進し、右折したら再び直進すると高知城のある高知公園が見えてきます。県庁の隣で、ひろめ市場のすぐ近くです。バスで向かう場合は、高知駅からとさでんバスに乗車し、「高知城前」バス停で下車します。私は徒歩で行ったのですが、高知城は目立つから大丈夫だろうと場所をほとんど調べずに向かったため、迷ってしまいました。事前にきちんとアクセス方法を調べておきましょうね。

観光当日はあいにくの雨。テンションは下がりますが、せっかくの旅行です。気を取り直して高知城へ向かいます。高知城の特徴は、大高坂山という山の上に城が築かれていることです。そのため、天守へ向かうためには階段を上る必要があります。階段の数はそんなに多くはないため、5分くらいあれば高知城へ到着です。

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高知城は、熊本城や松本城、岡山城と同じように黒色のお城です。天候が悪かったため、写真で見ると暗さが際立ちます。また、城の大きさはそんなに大きくはありません。

天守の中に入ると城にまつわる解説文が掲載されている他、ビデオも上映されていました。人は少なく、高知城を独占したような気分に浸れます。

高知城の周囲には綺麗な梅が咲いていたので思わず写真を撮ってしまいました。

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私はこれまで大阪城や名古屋城、姫路城、松本城などに行ったことがありますが、それらと比較すると感動は大きくありません。比較的小さめのお城で見るところも限られています。それでも、立地場所が高知駅近くと交通アクセスが容易なので、近場に立ち寄った際には足を運んでみてください。

ひろめ市場で昼食

高知城観光が終わったら昼食の時間になりました。高知城のすぐ近くには、高知グルメを満喫できる人気スポットの「ひろめ市場」があります。徒歩で5分くらい歩くとひろめ市場の看板が見えてきます。

ひろめ市場は、和食、洋食、中華まで様々な飲食店が40店舗ほど立ち並ぶ施設です。フードコートのように飲食店で料理を受け取ったら、自分でテーブルに行って食事をするスタイルです。美味しそうな飲食店が数多く存在するため、その場で考えるときっと迷ってしまうと思います。そのため、事前に口コミを参考に行きたい店をピックアップしておくと良いでしょう。

私が選んだ店は「珍味堂」です。ここは高知ならではの地元グルメを多く扱っているお店です。

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私が注文したのは、かつおのたたき、うつぼのたたき、炙りサーモンのにぎりです。値段は合計で1500円くらいでした。かつおのたたきは間違いなく美味しいです、肉厚で食べ応えがあり、ポン酢でさっぱりと食べることができます。やはり、高知に来たらかつおのたたきを食べないなんてありえません。うつぼのたたきは人生で初めて食べるので不安でしたが、口に含んでみるとすぐに美味しいと感じました。意外かもしれませんが、高知の名物グルメの中でうつぼはとても人気です。海の中にいる姿はややグロテスクですが、食べてみると淡白な味わいで歯ごたえもいい感じです。

ひろめ市場のルール

なお、ひろめ市場では少し変わったルールがあります。ルールを知らないと当日戸惑ってしまうことになるので確認してください。

・料理を注文する前に、人数分のテーブル席を確保する
事前に確保しておかないと料理を受け取ってから右往左往しますし、料理を店員が運んでくれる店舗の場合には、席を確保していないと自席がどこか伝えることができません。

・食べ終わった食器類はテーブルに置いておく
プラスチックのゴミはゴミ箱へ捨てて、捨てられない食器類はテーブルに置いておきます。私はこのルールを知らなかったので少々戸惑いました。

ひろめ市場の混雑状況

夜は平日、休日を問わず大変混み合います。私は平日の夜7時頃に訪問しましたが、テーブル席は満席で食べられませんでした。また、人気店では10人くらいの行列ができており、料理を受け取るまでに少し待つことになります。雰囲気は人の多い居酒屋という感じです。仕事終わりのサラリーマンがワイワイ飲んでいます。そのため、都合があえば平日の昼間がベストです。私が平日の昼に訪問したときには数名しか食事をしていませんでした。テーブル席も選び放題で、静かな中で高知の名物グルメを満喫できます。

はりまや橋

高知駅から徒歩10分、高知城やひろめ市場からも徒歩10分くらいで「はりまや橋」に着きます。はりまや橋は、北海道の札幌時計台と長崎のオランダ坂と一緒に「日本三大がっかり名所」に選定されている観光スポットです。期待して行ってみると文字通り「がっかり」する観光場所ということで、非常に不名誉なことではありますが、開き直ってそのがっかり感を味わうために訪問する人もいます。

はりまや橋を実際に訪問してみると、確かにがっかり感が満載です。車が行き交う大通りのすぐ横に、5mほどの赤い橋が見えます。このような橋であれば、わざわざ高知県に旅行をしなくても見れそうです。想定通りがっかりできて満足した私は、ついつい写真を撮り損ねてしまいました。特に見るところもないので滞在時間は一瞬です。そのため、混雑は全くしておらず、私が行った時には観光客が一人だけ写真を撮っていました。高知城やひろめ市場から近いので、おまけ程度に見てみてください。

高知観光といえば桂浜

高知県の観光といえば、やはり桂浜が一番ではないでしょうか?坂本龍馬が愛した土地として、毎年多くの観光客が訪れます。さらに、桂浜公園には桂浜だけではなくて桂浜水族館や坂本龍馬記念館、とさいぬパークが併設されており、一度に複数のスポットを楽しめることも魅力的です。

桂浜公園への交通アクセス
「南はりまや橋」バス停からとさでんバスに乗車し、「桂浜」バス停で下車。乗車時間は約30分です。「南はりまや橋」バス停は、高知駅近くの大通りを直進した先の大きな交差点にあります。バスの本数が少ないため、事前に時間を調べておきましょう。また、私が行った時はバスが非常に空いていました。

高知城近くの「ザ・クラウンパレス新阪急高知」に宿泊し、ホテルから徒歩5分のバス停「南はりまや橋」からバスに乗車して30分、いよいよ桂浜公園に到着です。

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天候は残念ながら暴風雨。まるで台風のように強い風が吹き、傘をさすのも困難なほどです。

坂本龍馬像と桂浜

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まず最初に見たのは、坂本龍馬像です。坂本龍馬の銅像が桂浜と太平洋の彼方を見つめています。像の高さは5.3mということで、間近で見ると迫力があります。和服にブーツを履いており、坂本龍馬の肖像画を忠実に再現しています。

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桂浜の海岸近くの歩道を歩いてましたが、雨と風が強くて写真を撮るのも困難です。危険なので海岸に近寄ることはできません。桂浜に立ち寄る際は天候に気をつけてくださいね。

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桂浜水族館

暴風雨から逃れるように桂浜水族館へ駆け込みます。桂浜水族館は、桂浜公園の浜辺で創立85年の歴史を持つ小規模のローカル水族館です。料金は大人1200円、小・中学生が600円です。

水族館内は広くはありません。ショーを見なければ1時間もあれば一周できてしまうと思います。私が行った時間帯はアシカショーを開催していましたが、他にもペンギンやカワウソなどのショーも開催されているようです。

水族館の魚を一部紹介。

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逆さまになって泳ぐ珍しいクラゲ。

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二本足で立っているカメ。

桂浜水族館が良かったところは、ペンギンとの距離が非常に近いところです。私は水族館の中ではペンギンが特に好きで、これまでも色々な水族館へ行ってきたわけですが、過去に訪れたどの水族館よりもペンギンを間近に見れました。大抵の水族館は、柵があってそこから2、3mくらい離れた位置にある岩場にペンギンが立っていることが多いですが、桂浜水族館の場合は柵のすぐ横にペンギンがいます。そのため、手を出せば簡単に触れてしまうほどです(だからといって、勝手に触らないでくださいね。水族館のスタッフに触って良いか聞いてみてください)。

坂本龍馬記念館

桂浜の海岸や桂浜水族館から徒歩で5分の距離に坂本龍馬記念館があります。坂本龍馬記念館は、坂本龍馬が目指した思想を発信することをコンセプトにしています。料金は大人500円で、高校生以下は無料です。

坂本龍馬は手紙を書くことを好み、何か事件が起こったときなどには手紙を送っています。そうした手紙を読むことで、当時の坂本龍馬がどのようなことを考えていたのか推測することができます。坂本龍馬記念館には、姉の乙女に宛てた手紙を始めとして多くの手紙を展示しています。

坂本龍馬について詳しく知らない人でも問題ありません。私も歴史についてほとんど知りませんでしたが、分かりやすい解説が記載されているため、解説を読みながら進めば勉強になります。解説をしっかりと読みながらでも1時間〜2時間あれば全てを見ることができます。

おまけ:高知グルメ

最後に、1日目と2日目の夜に食べた料理を紹介します。

初日の夜に伺った店は、「司(高知本店)」です。場所は、はりまや橋のすぐ近くにあります。高知龍馬空港にも「司」の支店があります。

外観は老舗料理屋という雰囲気が漂っていて入りにくい印象を受けます。私は予約をしていませんでしたが、店に入るとスーツを着たスタッフがすぐに来て「予約がなくても大丈夫ですよ。少々お待ち下さい」と声をかけてくれました。10分ほど待って席に案内されます。

店構えは高級料理店という印象ですが、食事している人を見ると観光客や仕事終わりのサラリーマンのような人まで、多くの人が気軽に立ち寄っているようです。

どれも美味しそうで迷いましたが、私が注文したのは「たたき和定食(1850円)」というものです。

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かつおのたたきが肉厚で抜群に美味しく、個人的にはひろめ市場で食べたものよりも美味しかったように思います。天ぷらは特に目新しさはありませんでしたが、サクサクで無難に美味しいです。意外だったのは、サラダのナスがとても美味しかったことです。やや値段は高いですが、どの料理も期待以上で2000円を出す価値はあると思いました。

さらに追加で注文したのは、「土佐野菜の柚子味噌かけ(600円)」です。

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地元土佐の野菜を柚子みそでさっぱりと食べます。シャキシャキと水々しい野菜が新鮮で美味しく、これもまた正解でした。

2日目の夕食は、高知龍馬空港の「チャオ」で食べました。空港内に併設されている食事処で地産地消の地元グルメを多数扱っています。

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私が注文したメニューは、ダブル地鶏セットです。地鶏を使った唐揚げとチキン南蛮の2種類を一度に堪能できます。初日に食べた「司」の料理ほどは感動がありませんでしたが、普通に美味しいです。味付けもバッチリで、肉好きにはたまりません。また、広い店内はカフェのように居心地が良い雰囲気で、飛行機の搭乗開始時刻を待っている時のスペースとしても丁度良いです。

感想

今回は1泊2日で四国の高知へ旅行に行ってきました。天候が悪くて雨が降っていましたが、高知城や桂浜を訪問し、高知の歴史や自然に触れることができました。また、今回の旅行で食べた料理はどれも美味しくて、グルメを目当てに高知へ旅行に行くのも良さそうです。高知には魅力的な観光スポットが沢山あり、短い滞在時間では全てを回ることができません。今回行けなかった場所もいつか行ってみたいと思える旅行でした。

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