広島県の宮島といえば、世界遺産の厳島神社が有名です。実は宮島には他にも弥山や宮島水族館などの観光スポットが密集しており、厳島神社だけしか行かないのはもったいないです。この記事では、私が宮島に旅行をしたときに行った観光スポットや食事などを紹介しています。
宮島とは
宮島(みやじま)は広島県にある小さな島で、世界遺産に登録されている厳島神社があります。海に浮かぶ朱色の大鳥居はあまりにも有名です。
宮島の最寄り駅は「広電宮島口駅」または「JR宮島口駅」です。電車を降りたら歩いて数分で宮島のフェリー乗り場に到着します。券売機でチケットを購入したら、フェリーが来るのを待ちます。フェリーが来たら好きな席に座り、10分ほどで宮島に到着します。フェリーは1時間に数本出ていますが、それでも私が乗った便は満員でした。
宮島に上陸してまず気がつくのは、鹿が沢山いることです。歩いていればそこら中で鹿を見かけ、エサを求めて近寄ってきます。しかし、宮島の鹿はエサやりが禁止されているので注意してください。
フェリーを降りてから厳島神社までは徒歩で10分ほどかかります。行き方はいくつかありますが、上の写真の表参道商店街を通っていくのがおすすめです。ここにはお土産屋や食事処などが立ち並び、宮島観光では絶対に外せないスポットです。厳島神社に行った後の帰りに立ち寄っても良いでしょう。
宮島の観光スポットは厳島神社だけではありません。デートや家族連れにおすすめなのが「宮島水族館」です。厳島神社からは徒歩すぐで、可愛い魚に癒されます。
登山や絶景が好きな人は、標高535メートルの「弥山(みせん)」に登ってみてください。頂上からは行った人だけが見ることのできる感動的な絶景が広がります。
厳島神社
フェリーを降りてから厳島神社に向かって歩いていると、上の写真のような石鳥居があります。これを過ぎれば、もう少しで厳島神社に到着です。
こちらが、厳島神社の社殿の外観です。この中を歩いて参拝していきます。
厳島神社に到着したら、入り口で拝観料の300円を支払い、境内を進みます。
厳島神社の回廊は一方通行になっているので、後悔しないように写真を撮りながらゆっくりと歩いていきます。
まずは本殿で参拝をしましょう。
参拝をしたら、大鳥居を見るために外の舞台の方へ進みます。
そして、こちらが有名な大鳥居です。柱は樹齢500~600年のクスノキで作られており、美しくてかっこいいです。大鳥居を背景に記念写真を撮る人たちで行列になっていました。
先ほどの写真はズームして拡大していますが、実際には上の写真のように、右が舞台、左が大鳥居という感じで結構離れています。
そのため、舞台から肉眼で大鳥居を眺めると意外と小さく見えます。
こちらは、重要な祭事で昔に使われていた反橋(そりばし)です。重要文化財に指定されています。
ここまで説明してきたように、回廊を歩きながら進み、参拝や大鳥居で記念撮影、反橋などを眺めながら出口へ向かうのが厳島神社の参拝方法、楽しみ方です。厳島神社の所要時間はおよそ30分です。
弥山
宮島ロープウエー
宮島には弥山という山があり、登山ができます。弥山に登るためには、まずは紅葉谷公園の近くにある宮島ロープウエーの乗り場に行きます。
厳島神社から宮島ロープウエーの乗り場まで徒歩で行くと坂道を20分くらい歩くので大変ですが、無料送迎バスが20分間隔で運行しています。ただし、紅葉の時期に行ったところ無料送迎バスの待合場所は行列になっていて、列の後ろの方に並んでいると乗れませんでした。
宮島ロープウエーの往復料金は、大人1800円、子供900円です。宮島ロープウエーの紅葉谷駅から終点の獅子岩駅まではおよそ20分で、一度ロープウエーの乗り換えをはさみます。
弥山のモデルコース
宮島ロープウエーを使って終点の獅子岩駅に着いたら、弥山登山をするかしないかによってコースが変わってきます。
全く歩きたくないという人は、獅子岩駅の展望台から絶景を眺めて、再びロープウェイで帰ります。獅子岩駅から片道20分ほど歩けば、弥山本堂や恋人の聖地として有名な霊火堂があります。霊火堂では、弘法大師が修行の際に焚いた護摩の火が1200年間燃え続けています。また、霊火堂の火は平和記念公園にある「平和の灯」の火種として使われています。さらに、弥山本堂があるエリアから30分ほど歩くと、弥山の山頂に到着します。
獅子岩駅で展望台から眺めて帰る
・コース例2
獅子岩駅⇒(徒歩20分)⇒弥山本堂、霊火堂
獅子岩駅⇒(徒歩20分)⇒弥山本堂、霊火堂⇒(徒歩30分)⇒弥山山頂
どこまで行くかはその人によりますが、弥山の山道は歩きにくく、傾斜もきついです。散歩感覚で行くような場所ではありません。また、一度登山を始めてしまえば、そこから折り返してくる体力も残しておかなければなりません。私が弥山山頂まで行ってみた感覚からすると、登山に慣れている人や体力に自信がある人以外は山頂まで行くのは避けた方が良いと思います。
弥山の山頂
山道をひたすら歩き、標高535メートルの弥山の山頂に到着です。階段や坂道が多く、かなり険しい道が続いていました。
弥山の山頂にも何故か鹿が住んでいます。
弥山展望台です。汗だくになった身体を冷やしつつ、360度の大パノラマを座って眺めます。
日本三景にも選ばれている弥山からの眺めは最高でした。
宮島水族館
厳島神社の出口から5分ほど歩くと宮島水族館「みやじマリン」があります。展示している魚の数は、350種13000点以上です。
9時00分~17時00分 (夏期などは変動あり)
臨時休館あり
高校生以上の大人:1400円、中学生・小学生:700円、幼児:400円
館内は綺麗で快適です。それほど広くはなく、所要時間は1時間30分ほどで宮島観光にはちょうど良いサイズです。厳島神社からは少し離れているためか、あまり観光客はいなくて空いていました。
展示している内容は、カワウソやトドなど定番の生物から、宮島の干潟(ひがた)に住む生物といった宮島水族館だけのものもあります。
干潟とは、泥や砂で形成された地形です。厳島神社の周辺は潮の満ち引きが激しく、干潮時には泥上の干潟が広がります。干潟には「トビハゼ」のように変わった小さな生物が多く生息しています。
初めてみるものでは、牡蠣の養殖に使われる「カキいかだ」が再現されていました。たくさんの牡蠣が吊るされ、その周りを魚が泳いでいます。
宮島水族館のアイドルで、マスコットキャラクターにもなっている「スナメリ」です。ぬいぐるみのように可愛く、優雅に水の中を泳いでいました。
国内では絶滅のおそれがある「メキシコサンショウウオ」です。通称は「ウーパールーパー」として知られています。
他にも様々な魚が展示されていました。そのうちの一部を紹介していきます。上の写真は巨大なカブトガニです。
木の上を歩くカメ。
鮮やかな金魚。
水槽に張り付くタコ。
出口付近では無料のドクターフィッシュがありました。ドクターフィッシュは水の中に手や足を入れると肌の古い角質を食べてくれて、美容に良いとされています。通常はドクターフィッシュを体験するのに千円とか有料になるので、無料でできるのは嬉しいです。実際に体験してみましたが、ものすごい数のドクターフィッシュが足の周りに近寄ってきて驚きました。
宮島のその他の見所
五重塔
厳島神社の近くにある五重塔です。
大願寺
滋賀県の宝厳寺、神奈川県の江島神社と並び、日本三大弁財天に数えられる大願寺(だいがんじ)です。
紅葉谷公園
約700本の紅葉が咲き、紅葉の名所として知られる紅葉谷公園(もみじだにこうえん)です。厳島神社から山道を10分ほど歩いて到着です。しかし、残念ながら私が行った時は既に紅葉が終わる頃でした。
宮島に宿泊
私が宮島に旅行をしたときは「宮島潮湯温泉 錦水館」に泊まりました。
プランは朝食付きのシングルベッドルームです。部屋は普通のビジネスホテルのような感じで、朝食はこだわりのブランド米や一部サラダなどがバイキングになっていました。大人向けの料理が多かったですが、味は美味しかったです。その他に、潮湯温泉という天然温泉やブックカフェ、シーサイドテラスなどの設備があります。
私が錦水館を宿泊先に選んだ理由は、厳島神社を見るためです。厳島神社は海に浮かぶ朱色の大鳥居が有名ですが、時間帯によって様子が全く異なります。満潮時に訪問すれば海に浮かぶ荘厳な鳥居を眺められますが、逆に干潮時に行けば海に浮かんでいない分、鳥居の近くまで歩いていくことができます。錦水館は厳島神社から徒歩で3分の距離にあり、朝や夜など好きなタイミングで厳島神社を見に行けます。上の写真は翌朝の7時30分頃の厳島神社です。朝日の写真を撮りたかったのですが、おそらく遅すぎでした。
上の写真は、冬の時期の17時30分頃の厳島神社です。日没後はライトアップされています。
干潮時だったので少しぬかるんだ干潟を歩いて鳥居の下まで来て撮影しました。夜なので空いているため、写真撮影もしやすいです。
また、私は大人1600円の「宮島参拝遊覧船(ナイトクルーズ)」も利用しました。これは屋形船で夜の宮島をクルーズする体験プランです。錦水館が実施しているアクティビティではないので、宮島参拝遊覧船のサイトから直接予約をして券売所でチケットを買えば、錦水館に宿泊していなくても利用できます。
錦水館に泊まっている人は券売所でチケットを買う必要がなく、旅館に対して予約をしてチェックアウト時に料金を支払います。指定された時間にロビーに集まると、送迎バスで上の写真の乗り場まで案内してくれます。当然ながら、帰りもここから旅館まで送迎があります。
こちらが「御笠丸」という名前の屋形船です。トイレと冷暖房を完備しています。
順番に屋形船に乗り込み、好きな席に座ります。二人組が多く、一人で来ていたのは私だけだったと思います。屋形船に乗っている間には、ガイドの方が宮島や厳島神社について解説してくれます。
厳島神社に近づくと、デッキに出て撮影ができます。運良く満潮になったので、大鳥居の下をくぐることができました。本来は、この大鳥居をくぐって本殿で参拝するのが正しいそうです。ただし、暗くて屋形船が動いているので、撮影は難しいです。
大鳥居まで行ったら、後は乗り場まで折り返してきます。乗船時間は約30分です。遊覧船を使わないと満潮時の大鳥居はくぐることはできないので、貴重な経験でした。
グルメ
ここからは、今回の宮島旅行で食べたグルメについて紹介していきます。
牡蠣
広島の名物の一つに牡蠣があります。宮島の表参道商店街には、焼き牡蠣を販売するお店がいくつかあり、その中でも特に人気のお店が「牡蠣屋」です。表参道商店街の中心あたりに店があります。昼食の時間帯に訪問したところ、店の前には10人くらいの行列ができていました。15分くらい待ってカウンター席に案内されます。
私は上の写真の「特選牡蠣屋定食 (2690円)」を注文しました。焼き牡蠣、カキフライ、牡蠣めし、牡蠣の佃煮、サラダなどが全てセットになった牡蠣づくしのメニューです。私の隣のカップルは単品で牡蠣を注文していましたが、牡蠣屋定食があることを後から知って、そっちにすれば良かったと喧嘩をしていました。それくらい牡蠣屋定食は人気のメニューです。牡蠣は大ぶりで食べ応えがあり、どれも美味しくて感動です。
そして、上の写真が以前食べた「牡蠣屋定食 (2150円)」です。写真にはありませんが、実際には焼き牡蠣が2個ついています。「特選牡蠣屋定食」との違いは、特選の方がカキフライが大粒です。両方食べた感想としては、特選のカキフライはやはり格別の美味しさなので、540円高くても出す価値はあると思いました。
揚げもみじ
表参道商店街にある「紅葉堂弐番屋」で食べた「揚げもみじ (180円)」です。あんこ、クリーム、チーズ味の中から選ぶことができます。店内には簡易的なイートインのスペースがあり、座って食べることができました。個人的には、通常のもみじ饅頭よりも揚げた方が好きです。
あなごめし
宮島へ渡るフェリー乗り場の近くにある「うえの」というお店で食べた「あなごめし上 (2000円)」です。あなごめしの発祥として非常に人気のお店です。平日の夕方に訪問しましたが、8割くらいの客入りで待ち時間なしで着席できました。一人客も何人かいるようで、一人でも入りやすい雰囲気です。あなごはふっくらとしていて、味はかなりあっさりとしています。もちろん、うなぎとは全く異なる味で、個人的にはうな重の方が好みです。
お好み焼き
広島グルメと言えばお好み焼きです。宮島から離れますが、銀山町駅から徒歩10分ほどの距離にあるお好み焼きの名店「薬研堀 八昌」に行ってきました。道をあまり調べずに向かった結果、なかなか店が見つからず、銀山町駅から30分以上歩いての到着でした。夜の19時頃という夕食の時間帯のため、店内は既に満席で、店の外には10人くらいの行列ができています。最後尾に並び、30分ほど待って着席できました。
私が注文したメニューは「そば肉玉 (864円)」です。焼きそばやキャベツなどが入った定番の広島焼きです。実際に運ばれてきたお好み焼きを見ると、非常にボリュームがあります。作っている様子を眺めていると、もの凄い量のキャベツを投入していました。味の方はあっさりとしていて食べやすいです。ただし、量が多いため、このボリュームでは席の回転率が悪いのも納得できます。値段は安いですし、男性や学生にはぴったりの夕食ですね。
店の立地場所が悪い上に店内は非常に狭く、特に女性の場合は一人で入りにくい雰囲気です。隣の席との間隔はとても狭いため、今回は料理の写真を撮りませんでした。
終わりに
今回は、広島県の宮島に旅行をした際の写真や感想などを紹介してきました。宮島には厳島神社の他にも観光スポットが多くあり、1日かけて楽しめる場所です。ランチには牡蠣やあなごめし、おやつには揚げもみじという感じで、食べ物も充実しています。ぜひ一度、宮島に行ってみてください。