本格派のわらび餅が人気な「かねすえ」。自然界に微量しか存在しない「希少糖」を使用し、モンドセレクションで銀賞を受賞するほどの完成度です。今回は、池袋駅にあるかねすえでわらび餅を購入してきました。
かねすえの概要
かねすえとは、和菓子の製造や販売を行っている会社です。目玉商品となっているわらび餅を始めとして、「芋くらべ」というスイートポテトやいちご大福などもメニューにあります。
本店は香川県の高松市にあり、現在のところ関東では池袋店、羽田空港店、浅草店があります。このように、関東では東京でしか食べられない入手困難な和菓子ですが、他県の人はかねすえの公式ホームページにあるオンラインショップから購入することも可能です。
池袋駅にはかねすえが2店舗あります。私が利用した「JR池袋駅北改札外店」は、その名の通り池袋駅の北改札の外にあります。東口方面から向かう場合には、「いけふくろう」の像を過ぎて少し歩くと店が見えてきます。かねすえのすぐ近くには「アンデルセン」というパン屋があります。
かねすえのわらび餅の特徴
かねすえで扱っている商品の中でも人気なのがわらび餅です。食品の技術的水準を審査するモンドセレクションで銀賞を受賞するほど評価されています。
かねすえのわらび餅の主な特徴は以下の2点です。
・本わらび粉を使用している
本来のわらび餅とは、ワラビという植物の茎から精製したわらび粉が原材料になっています。しかし、わらび粉の製造には手間がかかり、とても希少価値が高いものです。そのため、現在スーパーなどで販売されている白く透明なわらび餅はわらび粉を使っていないものもあり、そうしたわらび餅はサツマイモなどから採取したデンプンやクズという植物の根から精製した葛粉(くずこ)が主原料になっていることが多いです。
その点、かねすえのわらび餅は、公式ホームページにも記載されているように本わらび粉を使用しています。ただし、購入した「さぬきわらび餅」の原材料を見ると、わらび粉が100%ではなく、葛粉なども併せて使用されているようです。
・希少糖を使用している
希少糖(レアシュガー)とは、自然界に存在量が少ない単糖のことです。香川大学を中心に研究が進められ、砂糖の甘みを持ちながらもカロリーはゼロに近く、血糖値の上昇を抑えたり内臓脂肪の蓄積を抑えるといった効果が発見されています。かねすえのわらび餅のシロップにはこの希少糖が使用されています。
かねすえのわらび餅を購入
今回は、平日の15時頃にかねすえのJR池袋駅北改札外店へ行ってきました。普段は3、4人並んでいることが多いですが、運良く誰も並んでいませんでした。レジの横には透明のガラス窓で仕切られた調理場があり、わらび餅にきな粉をかけたりカットしている様子が観察できます。
店頭で購入できるわらび餅には通常味と抹茶味があります。通常版の方は、二人前(1100円)と四人前(2200円)のサイズが選べます。わらび餅以外には、いちご大福(280円)や芋くらべ(340円)なども販売しています。
私は二人前のわらび餅を購入しました。また、別売りで180円の黒蜜も同時に注文します。わらび餅を買うと、その場でパックに詰めてきな粉をたっぷりとかけてくれます。待っている間には、試食用のわらび餅を一切れ渡してもらいました。爪楊枝で食べるのかと思いきや、どうやら手で食べるようです。「手にきな粉が付くな」と思っていたところ、食べ終わったら横に置いてある手拭きを使うように教えてくれました。
商品の提供は数分で、待ち時間はほとんどありません。仮に数人並んでいたとしても、このスピードならあまり待つことはなさそうです。わらび餅と黒蜜を紙袋の手さげに入れて頂き、自宅へ持ち帰ります。
かねすえのわらび餅を食べてみた感想
それではレビューをしていきます。
わらび餅は紙で包装されており、香川県で伝統的に生産されている和三盆(わさんぼん)という砂糖や希少糖が使われていることが書かれています。
包装をはがすと、ようやくわらび餅が見えてきました。
大き目の透明なケースに、ぎっしりとわらび餅が敷き詰められています。きな粉も十分にかけられており、わらび餅の全体がすき間なくきな粉で覆われています。
アップで見るとこんな感じです。わらび餅を手作業で切断しているため、一切れのサイズはバラバラです。2センチほどの小さ目のサイズや4センチほどの大きいものまであります。
別売りの黒蜜がこちらです。小さい容器に美味しそうな黒蜜がたっぷりと含まれています。
わらび餅はプルプルの感触で、爪楊枝を使って刺そうとしても中々上手くいきません。まずは黒蜜をかけずに食べてみましたが、ほんのりと甘さがあり、そのままでも十分に美味しいです。
次に黒蜜をかけてみます。見た目は濃厚でドロッとしています。黒蜜をかけるとさらに美味しさが増して、個人的には黒蜜があった方が好きです。別売りなのが残念ですが、購入して正解でした。黒蜜の量は、ちょうど二人前で余らずに使い切る感じです。そのため、もしも四人前を購入した場合には、黒蜜を二個買った方が良いかもしれません。
いつもはスーパーの安いわらび餅しか食べたことがないので、中々手が止まりません。箸を使ってパクパクと食べ進めていきます。
全体の3分の1を食べ終わりました。二人前は450グラムの重さで、個数をざっと数えたところ30個ほど入っていました。一度に10個くらいは余裕で食べられますので、一人で食べれば二日間くらいは楽しむことができます。私の場合は、残りは冷蔵庫に保管して翌日に食べました。冷やしても全く固くなることはなく、モチモチの食感は変わりません。逆に、程よく冷やすことで、ひんやりとして美味しいです。ちなみに、消費期限は購入日を含めて4日間です。
通販でもわらび餅を買えます
わざわざお店に買いに行かなくても、通販なら全国の有名なわらび餅を自宅に届けることができます。
テレビでも紹介された、かねすえのわらび餅と同じく「本わらび粉」を使用している京都の老舗の本わらび餅です。
こちらも本わらび粉を使用している京都の有名和菓子屋のわらび餅です。
終わりに
今回は、池袋駅でかねすえのわらび餅を購入して食べてみました。スーパーのわらび餅と比較すると決して安い価格ではありませんが、それだけ美味しく、満足感があります。過去に食べたわらび餅の中で一番美味しく、またリピートしたいと思える味でした。次回は抹茶味やわらび餅以外の商品にも挑戦してみたいです。