千葉県の京成バラ園で1万株のバラが咲くローズフェスティバルが圧巻

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5月の中旬になり、1年の中でバラが最も美しい季節になりました。千葉県の京成バラ園では1600品種1万株を超えるバラが咲き、これは関東でも最大規模になります。今回は、ローズフェスティバルを開催している京成バラ園へ観光してきました。

目次

京成バラ園とは

京成バラ園は、千葉県の八千代市にあるバラの公園です。バラの公園としては関東でも最大級を誇り、園内には1600品種1万株以上のバラが咲いています。国内のバラだけではなく、海外の著名なバラを展示することで、バラの普及にも努めています。2016年の5月7日~6月5日には「ローズフェスティバル」が開催され、園内には沢山のバラと共にコンサートやトークショーなどで盛り上がります。

京成バラ園への交通アクセス
最寄駅の東葉高速鉄道「八千代緑が丘」で下車し、徒歩で15分またはバスで5分です。バスを使う場合は、北口から東洋バスの「八千代医療センター行」か「八千代中央駅行」に乗車し、「京成バラ園」で下車します。徒歩の場合は、イオンのある南口を出て、路線沿いの歩道を10分ほど直進します。途中、マツモトキヨシを通過し、そのまま歩き続けると道路にぶつかって行き止まりになります。そこに京成バラ園の看板がありますので、その看板に書かれている道順に沿ってさらに5分ほど歩けば到着します。私は徒歩で行きましたが、ほとんど直線の道のりなので迷うことはないと思います。

京成バラ園の入園料

京成バラ園の入園料は開花状況によって異なります。

春バラシーズン(5月、6月) 1200円
夏バラシーズン(7月、8月) 500円
秋バラシーズン(10月、11月) 1000円
その他のシーズン(1~4月、9月、12月) 300円

春の季節が一番高いですが、ローズフェスティバルが開催されている5月7日~6月5日の間だけ、お得な割引制度が存在します。SuicaやPASMOなどのICカードを使って「八千代緑が丘駅」、「八千代中央駅」、「八千代台駅」のいずれかで当日下車した場合、大人のローズガーデン入園料が300円割引の900円になります。入園チケットを購入する窓口でICカードを提示すれば割引が適用されます。チケット窓口には割引に関する説明は一切ないので、事前に知らない人は損をすることになります。

京成バラ園の様子

今回は、5月中旬の平日に京成バラ園へ行ってきました。八千代緑が丘駅から徒歩で15分ほど歩くと、京成バラ園に到着です。

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ICカードの割引特典を使って入場チケットを購入し、ローズフェスティバルが開催されている「ローズガーデン」から園内に入ります。

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京成バラ園は、世界バラ会議で「優秀庭園賞」を受賞しています。この賞を受賞するためには、園内に世界最高水準のバラを常時展示し、なおかつバラに関する知識や魅力を伝える教育的な場となっていることが必要となります。

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まず最初に、ローズガーデンの中央に位置する「整形式庭園」を上空から眺めた全体像を見てください。整形式庭園はフランス様式の庭園で、ここには世界各国の四季咲きのバラが多数咲いています。上の写真に映っているバラは園内全体のほんの一部ですが、それでも無数のカラフルなバラが咲き誇っていることが分かります。今年も色々な花の名所へ観光してきましたが、園内に足を踏み入れたときの感動はここがトップクラスでした。

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京成バラ園の公式ホームページを見て開花状況を確認しておいたので、ちょうど見頃時期に行くことができました。大き目の花びらで満開に咲き誇っています。もはや何種類の色があるか分からないほど、色とりどりのバラが咲いています。

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整形式庭園では、大・中・小と様々な大きさのバラが咲きます。それぞれ違った良さがあり、どれも美しいです。上の写真は「ハイブリッドティーローズ」という品種の大輪のバラ。

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「フロリバンダローズ」という品種の中輪のバラ。

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「ミニアチュアローズ」という品種の小輪のバラ。

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アップで撮影したバラです。芸術的なほど鮮やかなピンク色です。バラに鼻を近づけると、ほんのりと香りが漂ってきます。

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他にも沢山のバラが咲いていますから、じっくりと鑑賞してみてください。園内全体を一通り鑑賞しようと思えば、最低1時間の所要時間が必要です。

京成バラ園の見所紹介

京成バラ園の園内は広く、様々な見所スポットが存在します。何も知らずに気ままに歩いて鑑賞することも良いですが、事前に主要スポットを確認しておくとバラの聖地をより一層満喫することができます。

エデンの泉

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整形式庭園の中心にある噴水です。噴水を囲むようにベンチが設置されており、水の滴る音を聞きながら椅子に座ってバラを鑑賞することができます。

ディズニーランドローズ

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ディズニーランドローズとは、アメリカのディズニー社とバラを育成しているジャクソン&パーキンス社が共同で開発したバラの品種です。実際に、カリフォルニアにあるディズニーランドに植えられています。

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ディズニーランドにふさわしく、オレンジ色で可愛らしい花びらです。

アライブステージ

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世界のバラコンテストで受賞した「アライブ」というバラが植えられているスポットです。上の写真のように、アライブステージからはバラ園を一望することができます。

ベルばらのテラス

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少女漫画の「ベルサイユのばら」が連載を開始してから40周年が経過しました。それを記念して、フランスのバラ生産会社である「メイアン社」から捧げられた「ベルサイユのばら」という品種を展示したテラスです。主人公の等身大パネルがありますので、バラ園を背景に記念写真を撮影できます。

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ベルばらのテラスには、情熱的で力強い真っ赤なバラが咲いています。

愛のガゼボ

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ブライダルの第一人者である「桂由美」氏がプロデュースしたガゼボです。ガゼボとは、本来は雨宿りの場所や日陰を提供する役割を持つものですが、「愛のガゼボ」のように優れた景観を構成する装飾物にもなります。この愛のガゼボで行われるガーデンウェディングが好評なこともあり、現在は全国に100ヵ所ほどしか存在しない「恋人の聖地」として、京成バラ園は正式認定されています。ガゼボの中には、恋人の聖地のシンボルである「エデンの鐘」が吊り下げられています。

大アーチ

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愛のガゼボの近くにある巨大なアーチです。アーチにはピンク色のバラが咲いています。

アニバーサリーガーデン

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京成バラ園の創立50周年を記念して作られた庭です。「ミスターローズ」と呼ばれ、京成バラ園の研究所所長を務めた鈴木省三(すずきせいぞう)氏の意思を引き継ぎ、鈴木氏が東京都の中野で作庭したバラ園を半分に縮小したものになっています。

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各種バラのオブジェクト

京成バラ園のローズガーデンには、アーチ状やツリー状、門の形など、バラの花を咲かせた立体的なオブジェクトが多数存在します。

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自然風庭園

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イギリス様式の庭園です。四季折々の草木や花が咲いており、池にはスイレンが広がっています。池の周りを徒歩5分ほどで一周できるようになっており、新緑の中でリフレッシュすることができます。

京成バラ園のグルメ

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園内には、ローズガーデンを一望できる「パティオ」というカフェがあります。バラのマドレーヌやローズティーなどバラにちなんだ料理を扱っていますが、一番人気はバラのソフトクリームです。私の周囲の人は、ほとんど全員がこれを購入していました。ソフトクリームの味は、バラ、バニラ、ミックスの3種類が存在し、すべて400円です。私はバラ味を注文しました。美味しいバニラソフトクリームという感じですが、確かにバラの香りが漂ってきます。天気の良い暑い日だったので、冷たいソフトクリームがとても美味しく感じました。

混雑状況について

平日に訪問しましたが、比較的混んでいます。特に12時を過ぎたあたりから人が増え始め、写真を撮影する場合には必ず人が映ってしまいます。最近の観光スポットはどこもそうですが、園内には日本人の他に外国人が沢山います。茨城県のネモフィラ栃木県の藤まつりほどではありませんが、ある程度の混雑は我慢するしかありません。ローズガーデンには「ラ・ローズ」というレストランが併設していますが、同様にかなり混んでいたように思います。私がバラのソフトクリームを購入した「パティオ」でも、私の前に10人近く並んでおり、料理の提供までに10分ほど待ちました。この調子だと、土日は園内の全体がかなり混むと予想されます。

感想

千葉県の京成バラ園へ観光してきましたが、園内には満開のバラが咲き誇り、とても感動しました。園内を歩いていると、「綺麗だね」「凄いね」という声があちこちから聞こえてきます。今まで京成バラ園へ来なかったことがもったいないと感じるほど素敵な場所でした。都内からもアクセスが良く、電車で1時間もかかりません。見頃を迎えた今の時期に、是非足を運んでみてください。

※本記事の画像は許可を得て掲載しています

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