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ふるさと納税の限度額が多くて困る?収入が多い人の返礼品選びのポイント

高所得者のふるさと納税の悩み

低賃金の非正規雇用が社会問題としてクローズアップされている現在の日本でも、当然ながら高額な所得を得ている人たちはたくさんいます。上場企業に勤めていれば、早ければ30代の内に年収が1000万円を超えることは珍しいことではありませんし、役員や社長などになればそれ以上に桁違いの報酬を得られる場合もあります。しかし、日本の所得税は累進課税制度を採用していることに加えて、所得が増えればそれに伴って健康保険などの社会保険料や住民税は増加していきます。そこで、地方の自治体を応援したいという気持ちと節税の意味を込めて、ふるさと納税は魅力的な解決策になりえます。ふるさと納税の限度額は、基本的には収入が多ければ増えていきます。限度額が増えて寄付できる金額が多くなればたくさんの返礼品をもらえる一方で、ちょっとした問題点もあります。今回は、限度額が多い人がふるさと納税をする際の問題点と解決策について説明していきます。

ふるさと納税の限度額が多いときに悩むポイント

ふるさと納税の限度額が多いことは、基本的には嬉しいことです。それを大前提として、どのような問題点があるのか説明していきます。

限度額は繰越できない

ふるさと納税の限度額は繰越できません。例えば、年収が1000万円で配偶者と子供がいれば、ふるさと納税の限度額はおよそ15万円前後になります。その範囲内で寄付をしていったときに、10万円分の寄付を終えた段階で、「今年は欲しい返礼品がこれ以上ないから、5万円分は来年に寄付をしよう」というようなことはできません。

ふるさと納税は、限度額を超えない範囲でギリギリまで寄付することが一番お得になります。例えば、限度額が5万円のケースを考えてみます。もしも5万円の寄付を行えば、自己負担が2千円で5万円分の返礼品を選ぶことができます。しかし、限度額が5万円なのに3万円しか寄付をしなければ、自己負担が同じく2千円で3万円分の返礼品しかもらえません。

つまり、年収が1000万円を超えて15万円以上の限度額がある場合には、その年に全て寄付することが返礼品の観点では最もメリットを享受できるのです。

保管場所や賞味期限の悩み

返礼品の保管場所

寄付金額が増えたときに意外と問題になってくるのが保管場所です。ふるさと納税で人気の品と言えば、お肉や魚介類が有名です。ふるさとチョイスのサイトを見れば、「黒毛和牛1キロ」とか、「カニの詰め合わせ2キロ」といったように、魅力的な返礼品がたくさん見つかります。

ただし、それらの大部分は冷凍で発送されてきます。一部は冷蔵のお肉もあるようですが、冷凍処理されているケースが多いと思います。「何月何日に自宅に届けてください」というように、返礼品の発送タイミングは指定できない自治体がほとんどなので、もしかしたら注文したお肉や魚介類が一気に届く可能性もないわけではありません。そうなったときに、自宅の冷凍庫や冷蔵庫に入るスペースがあるのか問題になります。

また、フルーツなどの生鮮品は美味しく食べられる賞味期限が短いため、一度にたくさん届いてしまえば鮮度が落ちる前に食べきることは困難になるかもしれません。例えば、1万円の寄付をするだけで、およそ10キロのみかんが送られてきます。10キロを個数に換算すれば約100個です。みかんの賞味期限はだいたい2週間くらいなので、夫婦二人で食べる場合には、毎日一人あたり3個から4個のみかんを食べなくては間に合わない計算になります。

限度額が多い人の返礼品の賢い選び方

ここからは、上述した問題点を解消するためにどうしたら良いか、返礼品を選ぶ際のポイントを紹介していきます。

定期配送の返礼品を選ぶ

通常の返礼品は、お米やうなぎなどを一度受け取ったら終了です。しかし、自治体によっては「半年間にわたって毎月一度返礼品を送る」といったような定期配送の返礼品を用意しているケースがあります。これなら返礼品の発送時期が分散されるので、一度にたくさんの品物が届いて困ることはありません。しかも、どんな特産品が届くのか、毎月のちょっとした楽しみにもなります。

ふるさと納税定期配送品

上の写真は、高知県の須崎市に登録されている返礼品です。2月にはすき焼きセット、3月には焼き豚、4月には四万十ポークといった感じで、毎月異なるお肉が半年間送られてきます。この返礼品の寄付金は5万円ですが、一万円コースの特産品が全部で6回分送られてくるため、それだけお得で人気な返礼品になっています。

単価が高い返礼品を選ぶ

ふるさと納税の返礼品は、寄付金額が安いものから高いものまで幅広く存在しています。ふるさとチョイスに関して言えば、現在のところ最も単価の安い返礼品が2千円で、最高は9,999,999円になっています。寄付金額がおよそ1000万円の返礼品が存在することは驚きですが、ここまで高額になると、返礼品が目的というよりはその自治体を盛り上げたいという応援の気持ちが強いのでしょう。ちなみに、1000万円の返礼品には、プロによる自宅の庭の整備やクリエイターが制作した絵画などがあります。

1000万円は現実的ではないにせよ、5万円から30万円くらいの寄付をすれば、タブレットPCや一眼レフカメラなどがもらえる自治体もあります。例えば、長野県の飯山市では5万5千円の寄付でOffice搭載のタブレットPCがもらえます。他には、長野県の安曇野市では15万円の寄付でスマホがもらえて、神奈川県の綾瀬市では30万円の寄付でキャノンの一眼デジタルカメラがもえらます。

パソコンやタブレット端末、テレビなどの高額な返礼品が転売などで問題になったためなのか、ふるさとチョイスではそのような品物が見当たりません。しかし、「ふるなび」というふるさと納税のポータルサイトでは電化製品が多く掲載されていますので、気になる人はチェックしてみてください。

旅行ツアーの返礼品

旅行が好きな人は、パッケージ旅行や旅館の宿泊券などの返礼品も多くあります。例えば、上の写真にあるように、長崎県の佐世保市で14万円の寄付をすると、エイチ・アイ・エスが企画するハウステンボスと九十九島の旅行ツアーがもらえます(正確には旅行代金の一部として充当できる)。旅行を通じて寄付した先の自治体を訪れれば、より一層その地域が好きになって応援したくなるでしょうし、自治体側としても観光収入が増えて助かります。

ふるぽを利用する

ふるぽ

「ふるぽ」とは、ふるさと納税を行ったときに返礼品が送られてくるのではなく、ポイントが付与されるサービスです。そして、1年または2年の有効期限内であれば、自分の好きなタイミングでそのポイントを特産品と交換できます。そのため、限度額まで寄付できる金額に余裕があるけれど欲しいものが見つからない場合には、とりあえずふるぽを使ってポイントをもらっておいて、3ヶ月後とか半年後とか欲しい返礼品が登場した段階でポイントを特産品に変えれば良いです。

注意点としては、ふるぽはどんな自治体でも利用できるわけではなく、ふるぽの制度を採用している市町村を探す必要があります。また、ポイントを交換する際には、当然ながら寄付した先と異なる自治体の特産品を選ぶことはできません。例えば、滋賀県近江八幡市と北海道網走市は共にふるぽのポイント制を採用していますが、滋賀県近江八幡市に対して寄付を行って獲得したポイントで、北海道網走市の特産品と交換することはできません。

そのため、とりあえずポイントをもらって返礼品の選択を先延ばしにできるといっても、どの自治体の特産品が欲しいのかは、その年度内に決定する必要があります。なお、ふるぽに関する詳細な説明は「ふるさと納税のポイント制とは、ふるぽで寄付や返礼品の交換を行う手順について」をお読みください。

年度の途中に寄付を行う

ふるさと納税の申し込みが盛んになる時期は、11月から12月の年末です。12月の土日や大晦日あたりになると、全国各地から寄付が殺到して、ふるさとチョイスのサイトやクレジットカード決済のシステムがつながりにくくなる事象が発生しています。

年末にふるさと納税が増える理由は、単純に忘れていたり面倒で後回しになってしまうこともありますが、主な理由は正確な限度額が年末にならないと分からないからです。限度額は1月から12月までにもらった収入の合計や各種控除額などに応じて算出されます。年度の途中では12月までの収入や控除額が分かっていないため、どれくらい寄付ができるのか正確には把握できません。

しかし、自営業と違って給与の変動が少ない会社員であれば、昨年の源泉徴収票を参考にすれば、今年一年の収入や控除額をある程度は推測することができます。例えば、昨年の年収が500万円で約4万円の限度額であったならば、今年もそれくらいは寄付ができるはずです。そこで、年末になってから一度に大量の寄付をするのではなく、その一部を4月とか6月とか年度の途中のタイミングにまわせば、それだけ保管場所や賞味期限に困る可能性が減ります。ただし、今年も4万円まで寄付ができると想定していたのに、夏になって会社を退職して限度額が下がってしまったというようなケースもあるので注意してください。

冷凍品、冷蔵品、加工品などに分散させる

単純な解決策としては、保存方法に偏りがでないように返礼品を選べば良いです。冷凍品ばかりを集中して注文すれば、当然ながら冷凍庫に入りきらない可能性があります。しかし、冷凍品を2つ、冷蔵品を2つ、加工食品とドリンクを一つずつといった感じでバランス良く分散させれば、そうした心配はありません。

実家や知り合いにプレゼントする

限度額が多くて自宅に大量の品物が届いてもあまり嬉しくないという人は、誰かにプレゼントすればきっと喜ばれるはずです。ふるさと納税の返礼品は地方の特産品となっているため、本来であればその地域まで足を運ばないと入手できないものばかりです。それが、遠くまで旅行に行かなくても自宅に届くとなれば、誰だって嬉しいと思います。両親が好きな食べ物を実家に送っても良いでしょうし、友達やお世話になっている知り合いにプレゼントするのも悪くはありません。

ふるさとチョイスで寄付をする場合には、注文の入力画面に返礼品の配送先を入力することができます。そこに実家や知り合いの住所を入力すれば、そこに届くようになります。また、ふるぽの制度を採用している自治体の場合でも、配送先は任意の住所を指定できます。

なお、寄付者本人の自宅以外に返礼品を送る場合には、サプライズのような感じで内緒で送るのではなく、必ず事前に返礼品を送る旨を伝えておきましょう。なぜなら、返礼品の再発送を行わない自治体が多いからです。もしも、長期不在などを理由に両親や知り合いが返礼品の受け取りができなくて、自治体までその配達物が戻ってしまえば、返礼品をもらえなくなる可能性もあります。

まとめ

今回は、ふるさと納税の限度額が多いことにより生じる問題点とその解決方法について紹介してきました。昇進やボーナスなどで収入が増えて限度額が上がり、何を選んだら良いか困っている人は、これまで挙げてきたようなアイデアを参考にしてみてください。

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