長い石段を越えたパワースポット、香川県の金刀比羅宮に参拝しました

金刀比羅宮

四国の観光名所といえば真っ先に思いつくほど有名なのが金刀比羅宮です。今回は、アクセス方法や参拝コースにある見所、お守りなどを紹介していきます。また、私が食べた讃岐うどんの名店をレビューしています。

目次

金刀比羅宮の概要

金刀比羅宮(ことひらぐう)とは、香川県琴平町にある神社です。別名として「こんぴらさん」と呼ばれており、こちらの方が知名度は高いかもしれません。全国各地にある金刀比羅神社、琴平神社の総本宮です。参道にある長い石段が特徴的で、本宮までは785段、その先の奥社までは1368段の石段があります。

基本情報

拝観時間

本宮:午前6時~午後17時または18時、奥社:午前8時~午後17時

料金

無料

交通アクセス

JR琴平駅または琴電琴平駅 ⇒ ( 15分 ) ⇒ 表参道

交通アクセス

ここからは、琴平駅から金刀比羅宮の表参道までの行き方について説明します。

自家用車で行く場合

周辺に駐車場がたくさんあります。以下にその一部を紹介します。

・タイムズ琴平こんぴら前(表参道まで徒歩1分)
平日は30分ごとに300円で休日は500円。最大料金は平日が500円で休日は800円

・琴平ステーションパーキング(表参道まで徒歩10分)
一律500円、18時~翌日の6時までは30分ごとに100円

・町営駅前西駐車場、町営駅前東駐車場(表参道まで徒歩10分)
1時間ごとに200円、最大料金は1000円

徒歩で行く場合

JR琴平駅または琴電琴平駅で降りたら、徒歩で約15分です。事前に道順を調べるか、スマホで調べながら行かないと迷う可能性があります。

バスで行く場合

参拝登山バス

「参拝登山バス」に乗れば、JR琴平駅または琴電琴平駅から大門までバスで行くことができます。大門は参拝コースのおよそ中間地点にある門で、本宮までに登る石段の総数が785段なのに対して、大門は365段目の地点にあります。これに乗れば、駅から表参道までの徒歩移動および表参道から大門までの石段を省略することが可能です。体力に自信がないけれど本宮で参拝したい場合などに利用してみてください。参拝登山バスは事前予約制なので、電話またはインターネットから予約してください。運賃は片道510円です。

金刀比羅宮の様子

表参道

琴平駅から15分ほど歩き、表参道に到着です。最初の印象は人が非常に多いということです。魅力的な食事処やお土産ショップが立ち並び、土日の表参道は大変賑わっています。

一段目の石段

表参道を抜けると、ここから長い長い石段の道のりが始まります。ちなみに、杖を持っている人がたくさんいましたが、上手く使いこなせる自信がないなら逆に邪魔になるので不要だと思います。

肥前焼の狛犬

石段の途中には、道の左右に肥前焼(びぜんやき:岡山県の伝統的な焼き物)の狛犬が置かれています。

一ノ坂

軽快に石段を登っていましたが、突然傾斜が急になります。こちらは、大門まで通じる「一ノ坂」です。

かごを使った輸送サービス

「こんなに急な坂は歩きたくない」という人に対しては、かごに座りながら人が運んでくれるサービスがあります。ただし、落ちそうな恐怖感がありますし、値段は安くはありません。私が行ったときには利用している人は誰もいませんでした。

桜馬場の鳥居

桜馬場と呼ばれる桜が植えられている道を抜けると、立派な鳥居が見えてきます。

神馬

鳥居の手前にある広場には厩(うまや:馬を飼っておく小屋)があり、そこには神様が乗る馬がいます。

旭社

さらに石段を歩くと、旭社(あさひしゃ)と呼ばれる社殿があります。金刀比羅宮の参拝コースの中では、おそらく一番大きくて立派な建物です。

旭社から御本宮に進む道

旭社は帰り道にも通るので、先に御本宮を目指します。

御前四段坂

600段以上の石段を歩き続け、御本宮までとうとう残り133段の地点に到着します。まさにゴールに相応しい急な階段です。ここまで来るとさすがに足腰は疲れていますが、一段登るごとに少しずつ御本宮が見えてくる期待と高揚で、足取りは重くはありませんでした。

御本宮

表参道からスタートして785段の石段を登り、ようやく御本宮の拝殿に到着しました。

南渡殿

拝殿の側面は「南渡殿」という長さ40メートルの廊下とつながっています。

金刀比羅宮の展望台

御本宮の横には展望台があります。心地よい風と壮大な景色が、汗をかいて疲れた体を優しく癒してくれます。

金刀比羅宮のお守り

授与所ではお守りを頂いている人が大勢いました。お守りの種類としては、「幸福の黄色いお守り(800円)」や金刀比羅宮の専用キャラクターである「笑顔元気くん守り(500円)」などがあります。

幸福の黄色いお守り

私はご利益がありそうな「幸福の黄色いお守り」を選びました。濃い黄色で、金色にも見えます。黄色は恵みと愛、エネルギーをもたらしてくれる色と説明が書かれていました。

船の写真

授与所の近くには、たくさんの船の写真が飾られています。これは、金刀比羅宮が航海安全祈願の信仰を集めているからです。

下向道

帰り道は「下向道」と呼ばれる階段があります。旭社のところで行きのコースと合流し、そこからは来た道を戻っていきます。

私が食べた讃岐うどんの名店をご紹介

香川県に旅行に来たからには讃岐うどんを食べないわけにはいきません。ここからは、金刀比羅宮の周辺にあるうどんの名店を紹介します。

長田 in 香の香

食べログで「うどん」を検索すると現在のところ日本全国で3万件近い店がヒットしますが、その第3位にランクインしているのが「長田 in 香の香」です。場所はJR金蔵寺駅から徒歩で約15分の距離にあります。琴平駅から金蔵寺駅まではJR土讃線に乗って9分です。土日の14時30分頃に訪問したところ、店の外まで30人ほど並んでいました。およそ20分待って店内に入り、先払い制なのでレジで注文します。その後は、自分で空いている席を探して座ります。

長田 in 香の香の釜揚げうどん

カウンター席に座って席を確保したら、まずはセルフサービスのお茶とつゆを入れるコップを取りに行きます。ほとんど待つことなく料理が運ばれてきました。私が注文したメニューは「釜揚げうどん大(350円)」です。太めの麺がピカピカに輝いており、見るからに美味しそうです。

うどんのつゆが入った器

つゆは上の写真の器に入っているので、先ほど取りに行ったコップに自分で注ぎます。座った場所によっては置いてないことがあるので、その場合は近くから借りるか店員に伝えてください。器は非常に熱く、茶色の部分は触れません。そのため、白い鎖状の部分を手に持って傾けながらコップに注ぎます。私は奇跡的にこぼさずに入れることができましたが、初めての人にとっては簡単ではないと思います。難しそうであれば店員に頼んでみても良いかもしれません。

長田 in 香の香の釜揚げうどん

釜揚げうどんなので麺は柔らかいです。香りの強いつゆが美味しく、あっという間に完食してしまいました。

おか泉

次に訪れたお店は「おか泉」です。最寄駅は琴平駅から電車で30分の距離にある宇多津駅で、駅からは徒歩で約15分になります。こちらのお店も香川県のうどんでは高評価の名店です。18時頃に訪問したところ、20人ほどの行列で約15分待ちました。

おか泉のうどん

私が注文したのは「ひや天おろし(945円)」です。巨大なエビ天が2尾、他にはさつまいも、かぼちゃ、大葉の天ぷらがトッピングしてあります。器は大きくて非常に豪華な見た目です。大根おろしとレモンを一緒に食べることでさっぱりとしています。太麺はコシがあって固く、麺、つゆ、トッピングが全体的に好みの味でした。なお、天ぷらはつゆにつけ過ぎない方がサクサクとして美味しいです。

感想

事前に調べた通り、金刀比羅宮の参拝は体力的にきついと感じるときもありました。駅から表参道までの徒歩移動に加え、そこから本宮まで続く数百段の階段は足に負担がかかります。若い参拝者でも帰り道は辛そうに歩いている人を見かけました。しかし、途中にある立派な鳥居や灯篭、景色を眺めながら歩けば意外にあっという間に感じられますし、長い石段があるからこそ、参拝のご利益を期待させられます。人気な観光スポットということで休日の混雑は覚悟するしかありませんが、香川県に旅行をしたら外せない場所の一つでしょう。今回は時間がなくて参道でグルメを食べられなかったので、また来たときにはうどんやスイーツなどを食べてみたいです。

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