国内最大級!3万株のバラが咲く茨城県フラワーパークのバラまつりに行きました

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関東だけではなく、日本全体としても最大級のバラが咲いている茨城県フラワーパーク。5月下旬から6月上旬の春バラの季節には、約800種類3万株のバラが咲く楽園に変わります。今回は、茨城県フラワーパークのバラまつりへ観光してきました。

目次

茨城県フラワーパークとは

茨城県フラワーパークとは、茨城県石岡市にある花の公園です。30ヘクタールの広大な園内には様々な草花が植えられており、バラやアジサイ、やまゆりなど、四季を通じて花を楽しめるようになっています。2016年5月20日〜6月12日の期間はバラまつりが開催され、園内には約800種類3万株のバラが咲き誇ります。バラで有名な千葉県の京成バラ園が約1万株ですから、なんとその規模は3倍もあり、バラに関しては日本でもトップクラスの名所であると言えます。

4月〜11月の間の入園料は、大人740円、子供370円です。年に4回以上行ける人は、2600円で年間フリーパスを購入することもできます。休園日は毎週月曜日と年末年始です。ただし、2016年の4月16日~6月19日の間は休園日なしとなっており、月曜日でも開園していますので注意してください。2016年のバラまつり開催期間中の開園時間は、平日は午前9時〜午後5時ですが、土日祝日は午前8時30分~午後6時に変わります。

茨城県フラワーパークへの交通アクセス
JR常磐線「石岡」駅を下車し、エスカレーターを下がった所にあるバス停の1番のりばから、フラワーパーク経由柿岡車庫行の関鉄グリーンバスに乗車します。バスの乗車時間は約30分で、「フラワーパーク」という停留所でバスを降ります。バスの片道運賃は660円です。交通アクセスがあまり良くはなく、2時間に1本ほどしかバスが運行していませんので注意してください。また、茨城県フラワーパークから帰るときのバス停は、行きのバス停から道路を挟んだ向かい側にあります。帰りのバス停には屋根がありますのでそれを目印にしてください。

茨城県フラワーパークの様子

今回は、バラまつりが開催されている5月23日の月曜日に茨城県フラワーパークへ行ってきました。石岡駅からバスに30分ほど乗車して到着です。

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入園する前にも綺麗な花が植えられていて期待が高まります。入場チケットを購入して中へ入ります。

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園内に入ると、まず最初にフラワータワーが出迎えてくれます。写真スポットになっているようで、多くの園内客がここで記念写真を撮影していました。

庭園風バラ園&バラのテラス

ここからは、スポット別に紹介していきます。入園ゲートを通った目の前に広がるのが、庭園風バラ園とバラのテラスです。バラの咲いている面積としては、ここが園内最大のスポットになります。

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京成バラ園にもありましたが、茨城県フラワーパークにも鐘が設置されています。紐を揺らすことで鐘の音を鳴らすことができます。意外に大きな音なので驚かないでください。

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鐘とバラを同時に撮影することもおすすめです。ここは「恋人の聖地」にも選定されていますので、カップルや夫婦で記念写真を撮影してみてください。

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ちょうど見頃の時期に行ったので、鮮やかなバラが満開に咲いています。

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京成バラ園と違って背丈の低いバラが広い面積に咲いています。

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バラのアーチも幾つか設置されています。バラのアーチは決して珍しいものではありませんが、実際に見てみると、アーチにバラの花があまり咲いていなくて期待はずれのこともあります。しかし、茨城県フラワーパークのアーチは色とりどりのバラが沢山ついており、とても綺麗でした。

フラワードーム

園内で存在感を放っているのが、フラワードームという巨大な温室です。

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私が行った時には「ベゴニア展」を開催しており、約1000鉢のベゴニアが豪華に咲いていました。

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ベゴニアのピラミッドや天井から吊り下げられた鉢などもあり、見応えがあります。

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バラ品種園

フラワードームから少し先に進むと、バラ品種園に到着します。ここには世界のバラ400品種が植えられており、「プリンセス・ミチコ」など世界的有名人ゆかりのバラも数多く存在します。

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見ての通り、バラの花が一面に咲いています。あまりにバラの本数が多すぎて写真だと少しごちゃごちゃしている感じがしますが、生で見ると非常に美しいです。入り口近くにあるバラのテラスよりもバラの密度が濃く、園内の中でバラ品種園が最も綺麗でした。

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圧倒的な光景に感動して、ついつい写真を撮りすぎてしまいます。バラ品種園には屋根付きの休憩スペースもありますので、そこで休みながらバラを眺めるのもおすすめです。

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バラが無造作に植えられているのではなく、上の写真のようにバラのオブジェクトも沢山あります。

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展示栽培温室

バラ品種園の真横には温室があります。

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1月〜5月の間は「ダリア展」を開催しています。とても大きくて立派なダリアが沢山咲いています。

香りのバラ園

フルーティーの香りなど、香りごとにバラを集めたコーナーです。千葉県の谷津バラ園にも香りのバラコーナーがありましたが、こちらの方が規模が大きいと思われます。

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歩道を囲むようにバラが咲いており、バラの香りを楽しみながら歩くことができます。

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「世界バラ連合会で殿堂入りしたバラ」や「人名にちなんだバラ」、「新品種のバラ」などが咲いています。上の写真は、茨城県フラワーパークが開園20周年を記念して誕生した「未来」というバラです。

芝生の丘

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芝生が植えられた広い丘です。花は咲いていませんので、私が行った時には芝生の上で寝ている人がいました。

ふれあいの森

乗り物やアスレチックのあるスポットです。芝生の丘の斜面を登ると到着します。

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1台2人乗りの「フラワーサイクル」という乗り物があります。利用料は300円で、全長190mの空中を散歩することができます。

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上の写真は全長800mある「花のすべり台」のリフトです。同じく茨城県の「奥日立きららの里」にある877mのすべり台に続き、日本国内で第2位の長さを誇ります。すべり台の周辺には花壇があって、花を眺めながら滑り落ちることができます。最高時速は30kmにも到達し、スティックのプレーキを使って速度を落とします。

8歳〜14歳は1回300円、15歳以上は400円の料金が必要です。4歳〜7歳の子供は大人と一緒に同乗する場合のみ利用することができて、その際は大人の料金のみ発生します。

展望台

茨城県フラワーパークには展望台があります。入り口からは遠いのですが、展望台までの道順は2通りあります。一つ目の道順は、ふれあいの森から徒歩で10分です。二つ目の道順は、ハイキングコースから20分ほどかけて登ることです。私はハイキングコースから展望台に行き、ふれあいの森側の道順から帰りましたが、ハイキングコースの道のりは結構ハードです。展望台に行くことが目的の人は、ふれあいの森から進み、再び同じ道のりを帰ってくるのが良いと思います。

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果敢にもハイキングコースに挑戦します。

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上の写真のように、軽く整備された森の中をひたすら歩いていきます。

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汗だくになりながら、20分ほどかけて展望台に到着です。展望台の隣には室内の休憩所がありますが、中へ入ってみると冷房がついていなくて涼しくありませんでした。休憩所で少し休んでから、150段くらいの階段を登って展望台の頂上に向かいます。

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展望台の頂上に行くと、苦労して登ってきた甲斐のある素晴らしい光景が広がっています。上の写真のように、筑波山を鮮明に眺めることができます。手すりの部分に「筑波山」という手書きのシールが貼ってありますので、どれが筑波山か判別できるようになっています。風が気持ちが良くて、筑波山を見ながら涼みました。

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展望台からは茨城県フラワーパークの入り口も見えます。こうして見ると、随分と遠くまで来たことが分かります

アスレチック

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展望台の隣にある広い敷地には、子供が遊べるようなアスレチックがあります。実際に、小さい子供が楽しそうに遊んでいました。上の写真のような木造のアスレチックが10個くらいあります。

見頃過ぎのスポット

5月下旬の今の季節はバラが見頃です。その一方で、幾つかのスポットは見頃を過ぎています。花を見ることが目的であるならば、バラとフラワードーム、展示栽培温室だけを見れば十分です。その他のスポットに苦労して行っても花は見られませんので注意してください。

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上の写真は「シャガ園」です。ふれあいの森から展望台へ向かう途中にあります。例年ゴールデンウィークが見頃で、満開の時期には白色のシャガが約100万株咲きます。

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こちらは「ツツジ園」です。見頃は過ぎていて、ピンク色の花がほんの少しだけ残っていました。

グルメ

茨城県フラワーパークの園内には飲食する場所が2ヶ所あります。

・カフェ&ショップ
入り口のすぐ近くにあります。バラのジェラートやドリンクを発売している小さなカフェです。ドリンク系が中心で、食べ物類はほとんどありません。ただし、私が行った時には、臨時メニューとして焼きそばやいなり寿司などの軽食も販売していました。4、5人が座れるテーブルが10個くらいと、カウンター席が10席くらいあります。

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私が購入したものは、バラのジェラート(300円)です。コーンはなく、カップに入っているジェラートをスプーンで食べるタイプです。ジェラートの中にはバラの5ミリから1センチほどの花弁が入っており、口に近づけるとバラの香りが漂ってきます。少々値段が高いですが、冷たくてさっぱりとして美味しかったです。

・レストランローズ
入り口から5分ほど歩いた位置にあります。バラのテラスを眺めながら食事のできる和風レストランです。牛丼やカレーなど、ある程度の食事をすることができます。カフェ&ショップと異なって、本格的な食事をしたい場合はこちらを利用すると良いでしょう。また、バラのジェラートではなくて、バラのソフトクリームを食べたいときは、レストランローズに売っています。席数は120席ほどあって結構広いです。

混雑状況

今回はバラまつりが開催されている平日に行きましたが、かなり空いていました。園内が非常に広いこともあり、千葉県の京成バラ園よりはずっと空いています。もしかしたら、月曜日は休園日だと勘違いしている人が一部いるのかもしれません。感覚的には、谷津バラ園と同じくらいの混み具合でした。私は午前中の11時頃に到着して、午後2時過ぎまで園内にいましたが、午前中の方が混んでいました。着いた時には園内に併設している駐車場が満車で、第二駐車場に行かされている車がありました。1時過ぎになると、園内には人が少なくなって写真を撮りやすいです。食事のできるスポットが少ないため、カフェやレストランローズはお昼時には満席に近いくらい混んでいます。しかし、午後1時30分くらいになると席も空いてきて、私はカフェで20分くらい休憩していました。

所要時間

園内は広く、全て楽しもうとすると時間はかかります。私は一通り全てのスポットを行ってきましたが、食事や休憩時間を除いて2時間以上かかりました。園内には子供が遊べるようなアスレチックや先ほど紹介したような花のすべり台などもあり、じっくりと遊ぼうと思えばさらに時間は必要です。ただし、現在はバラと温室以外には花が咲いているスポットは少なく、そこに絞って鑑賞しようと思えば1時間から1時間半くらいあれば十分だと思います。

園内の移動手段

基本的には徒歩で散策を行いますが、定員13名の有料の周遊バスも存在します。事前予約制となっており、予約受付票を記入して提出します。料金は大人200円で、展望台に行きたいけれど徒歩では辛いという人は周遊バスを利用すると良いです。バスに乗車している最中には園内の花の様子などを解説してくれることも嬉しいです。

注意点

春が終わって夏が近づいていることもあり、日焼けや熱中症対策はしっかりと行いましょう。園内には至る所に自動販売機と野外のベンチが設置されていますが、冷房がついている室内で休憩できるようなスペースは、カフェ&ショップとレストランしかありません。汗をふけるようなタオルやハンカチを必ず持参し、水分補給を十分に行いましょう。

感想

今回は、バラまつりが開催されている茨城県フラワーパークに行ってきました。バラの面積としては京成バラ園の3倍ほどで、非常に見応えがあります。特にバラ品種園には絶景が広がっていて、苦労して来て良かったと思える場所です。交通アクセスが良くないことがマイナスポイントですが、バラのスポットとしてはかなりおすすめできます。今の時期が1年間で最もバラが美しい季節なので、バラ好きの人もバラの魅力をまだ知らない人も、是非行ってみてください。

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